10/13~15の3日間、スペイン・マドリッドで「アーノルド・クラシック・ヨーロッパ2023」が開催された。伝説のボディビルダーとしても名高いアーノルド・シュワルツェネッガーが主宰する世界大会であり、ヨーロッパを中心に各国から有力選手が多数出場し、世界レベルの熱戦を展開。日本からは、23人の選手が各カテゴリーに分かれて出場した。
初日のボディビルでは、注目の若手の一人である下田亮良(しもだ・りょうけん)が70kg以下級を制覇。先日の日本選手権ではトップ12入りはならなかったものの、全国レベルの戦いで着実に実績を残しながら成長を続けた成果を披露した。また、マスターズ60歳以上級では林勇宇も金メダルを獲得し、“長寿大国ニッポン”の強さを見せつけた。
2日目には、ビキニフィットネスの選手が登場。注目のダンシーあずさは160cm以下級で第8位、安井友梨もマスターズ35~44歳164cm超級で第4位と世界の壁に阻まれて思うような結果を出せなかったが、ベテラン・長瀬陽子はマスターズ45歳以上級で銀メダルを獲得。日本が誇るビキニのレジェンドがその存在感を発揮した。
最終日にはメンズフィジークの競技が行なわれ、関口貴夫がマスターズ45~49歳級で金メダルを獲得したのを皮切りに、上松康一郎が173cm以下級で第2位、手島祐が170cm以下級で優勝、外間博也が176cm以下級で第3位と、派遣全選手がメダルを獲得する快挙を達成。中でも手島は、競技歴3年目にして「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」の168cm以下級で2位、「グランド・チャンピオンシップス」で5位入賞と衝撃のダークホースぷりで駆け上がり、世界の舞台で金メダルを獲得する存在となった。
また、ビキニでは惨敗した安井はフィットモデルに出場し、マスターズクラスと172cm以下級を制覇。さらにオーバーオール優勝も獲得し、雪辱を晴らした。
10/31(火)からは再びスペイン・サンタスサンナで「IFBB世界選手権」が開催されることになっており、今大会に出場した選手たちの何人かも参戦予定。再び世界の舞台で日本のフィットネスのパワーを見せてくれるはずだ。
アーノルド・クラシック・ヨーロッパ2023結果
▼ボディビル
下田亮良:70kg以下級優勝
林勇宇:マスターズ60歳以上級優勝
鷲巣国彦:マスターズ55~59歳級第5位
北原誠:マスターズ50~54歳級第10位
▼クラシックフィジーク
岸田勇輝:180cm超級第8位
▼クラシックボディビル
岸田勇輝:180cm超級第11位
北原誠:171cm以下級第4位
三島流平:マスターズ40~44歳級第7位、175cm以下級第3位
▼メンズフィジーク
関口貴夫:マスターズ45~49歳級 優勝
手島祐:170cm以下級 優勝
上松康一郎:173cm以下級 第2位
外間博也:176cm以下級 第3位
▼マスキュラーフィジーク
塚本健太 オープン 第5位
▼ボディフィットネス
大久保裕美:マスターズ165cm以下級 4位、158cm以下級 第2位
澤下美香:マスターズ165cm以下級 3位、158cm以下級 第3位
中井美早:163cm以下級 予選敗退
▼ビキニフィットネス
小倉あれず:158cm以下級 第4位
佐野愛美:158cm以下級 予選敗退
関根秀子:マスターズ45歳以上級 第6位、158cm以下級 予選敗退
ダンシーあずさ:160cm以下級 第8位
長瀬陽子:マスターズ45歳以上級 第2位、164cm以下級 予選敗退
松木真美:マスターズ35~44歳級 第3位、158cm以下級 第7位
安井友梨:マスターズ35~44歳164cm超級 第4位、172cm以下級 第8位
本田有希子:158cm以下級 第11位
▼フィットモデル
本田有希子:164cm以下級 第2位
山下春菜:164cm以下級 予選敗退
安井友梨:マスターズオープン 優勝、172cm以下級 優勝、オーバーオール優勝
文・写真/木村雄大