日本の新しい時代を担うかもしれない美筋女子たちの本音と素顔に迫る動画コンテンツ「美筋女子TIME」。今回は日本体育大学ボディビル部より、3人の女子部員がトークに参加してくれました。
【トーク動画】“筋肉系”女子大生3人が登場。筋トレから恋愛まで、JDのリアルを語る
部員約70人中3人の女子という希少な存在である彼女たちは、競技としては挙げた重量の合計を競うパワーリフティングと、美しいボディを競うビキニフィットネスのふたつに分かれます。林美緒さん(4年)と生駒千景さん(3年)はパワーリフティングの選手であり、小林菜夏さん(2年)はビキニフィットネスの選手。ボディビル部という名称ながら、行なっているのはボディメイクだけではないのです。
本来、ボディビル部=ゴリゴリの男たちというイメージも湧いてくるもの。そんな“筋肉の世界”になぜ彼女たちは身を置いているのでしょうか? そこには三者三様の理由がありました。
林さんと生駒さんはもともとパワーリフティングを続けられる環境を探しており、とくに生駒さんは入学前からボディビル部(旧称:バーベルクラブ)への入部を決めていたと言います。パワーリフティング一本と決めている生駒さんに対して、林さんは部活内での交流を通して気持ちが変化。ボディメイク競技に挑戦したいという目標も持つようになりました。
「高校時代は競技一本でまわりの目とか気にしていなかったんですけど、今になって気持ちが乙女になっちゃって。トレーニングを始めてから逆に太ってしまったということもあって、減量したいんです。パワーリフティングの大会前は無理矢理体重を落とすような調整しかしていなかったので、ボディコンテストに挑戦してしっかり絞ってみたいと思いました。今は男子部員から重量を扱うだけでなく、体づくりのために効かせるトレーニングを教わったりしています」(林)
柔道からの競技変更でボディビル部の門を叩いた小林さんは、ビキニフィットネスの選手たちを見て「この人たちみたいに綺麗になりたい。ここに入れば自分を変えられる」と思い入部を決めたと言います。そこから競技歴1年に満たないうちにコンテスト選手の登竜門である「マッスルゲート」の埼玉大会で優勝(2022年)。会場には日体大柔道部の先輩であり、東京2020オリンピック金メダリストの阿部詩選手も応援に駆け付けるなど微笑ましい場面もありました。
そこからは23歳以下のフィットネス競技日本一決定戦「オールジャパン・ジュニア・フィットネス・チャンピオンシップス2023」で4位入賞をはたすなど伸び盛り。今ではトレーニングノートを肌身離さず持ち歩くほどのトレーニング好きに変身したのです。
そんな彼女らが口をそろえて言うのは、日体大ボディビル部はとにかく部員やコーチ同士の仲が良いということ。大会のフィードバックなど競技面はもちろん、アットホームな空間という居心地のよさもあるのでしょう。競技の継続や新たなチャレンジのためなど、さまざまな思いを胸に彼女たちは今日もトレーニングに励みます。「3/70の女子部員」が身を置く筋肉の世界は、ゴリゴリだけではない魅力が満ちているのです。
【トーク動画はこちら】
文/森本雄大
写真提供/林美緒、生駒千景、小林菜夏
取材協力/日本体育大学ボディビル部