“筋肉の世界”で生きる軽量級女子リフター。将来の夢は「トレーニングをずっと続けたい」




バズーカ岡田先生が顧問を務める日本体育大学ボディビル部。今回はトーク企画に3人の女子部員、林美緒さん(4年)、生駒千景さん(3年)、小林菜夏さん(2年)が参加してくれました。各々の活動について別記事で紹介してきましたが、ここでは軽量級パワーリフターである生駒さんにスポットを当てます。

岡田先生と一枚の写真に収まる生駒さん

【トーク動画】あなたはなぜボディビル部に!? “筋肉の世界“に飛び込んだ女子大生たち

彼女はパワーリフティングの名門・常総学院高等学校の出身。高校時代は『第37回全日本高等学校パワーリフティング選手権大会』で優勝(スクワット75kg、ベンチプレス42.5kg、デッドリフト110kg、合計227.5kg)を達成するなど軽量級のトップを走ってきた選手です。高校時代は週5でトレーニングはざらだったと振り返る彼女ですが、大学になってからの生活の変化には苦労した様子でした。

「勉強して、バイトして、トレーニングもしてとなると『あぁ~時間がない!』という感じで。半年くらいトレーニングができなくて、扱える重量が60キロくらい落ちてしまいました。今は昔すごかったんだぜっていう感じです(笑)」

学校生活とトレーニングの両立で苦戦も見られる生駒さんですが、大学でも『第109回関東学生パワーリフティング選手権大会』で優勝と堂々の結果を残しています。「とにかく根性で挙げる」「トレーニング中は話しかけてほしくない」など収録中の発言からも伝わる男勝りな強さが彼女を支えているのかもしれません。

学校生活と競技の両立に励む生駒さん

高校時代は母親が食事を管理してくれていたそうですが、今は親元を離れて生活する日々。母からレシピを聞いて食事管理にチャレンジするなど、トライ&エラーで成長を続けます。他にも毎日ジャージを着ていた高校時代とは一変、自分に合った服装を探すなど、変わった環境の中で自分を磨いているのです。

そんな彼女が描く将来の夢は「トレーニングをずっと続けていきたい」ということ。次の大会出場は未定であるものの、生駒さんは今後もトレーニング愛を胸に競技力・人間力ともに成長を続けていきます。

【トーク動画はこちらから】

文/森本雄大
写真提供/生駒千景
取材協力/日本体育大学ボディビル部