横川尚隆がラストステージで残した熱すぎる想い。「支えてくれる人への感謝を、伝えられるときに言葉に出して伝えてほしい」




10/29(日)に愛知・尾張旭市文化会館にて、日本ボディビル界のレジェンド・木澤大祐&合戸孝二主催の「JURASSIC CUP(ジュラシックカップ)」が開催され、現在はタレントとしても活躍する横川尚隆(2019年ボディビル日本選手権優勝)がゲストポーザーとして参戦。「これがラストステージ」と公言していた舞台で、約4年ぶりにド迫力のボディを観客に披露した。

【フォト】これが横川尚隆の真骨頂。有終の美を飾った、観客の度肝を抜くバルキーボディ

ラストステージとして約1分間のフリーポーズを披露すると、会場の盛り上がりは最高潮に。さらにアンコールに応えて場内を1周しマイクを託されると、「第1回のジュラシックカップなので、来年、再来年と続いていくためにめちゃくちゃ盛り上げないといけないと思っていて。やりたいことがある」と突然の宣言。すると、この日は審査員として客席に座る、3連覇中の現日本王者・相澤隼人を壇上に上がるよう指名した。

「皆さんが見たいと思ってるのはこれでしょ。今日がラストなので、一緒にポーズとりません?」と相澤を勧誘。それに対して相澤も「こんなことになると思ってました」と言い、スーツを脱ぎ捨てるかと思いきや、「盛り上がっているところで非常に言いにくいですが、私は神聖な場所でしか脱がないと決めているので。丁重にお断りさせていただきます。来年以降、いつか一緒にステージに立てることを楽しみにしています」と、横川がフラれる結果に……。

「マジか……失敗でした」とうなだれる横川だったが、「でもこんなんで終われないので……」と再び顔を上げると、今度は、盟友でありグランドクラスの決勝審査まで残っていたサイヤマングレートの名を呼びあげた。慌ててステージに現れたサイヤマンも「え、俺でいいんですか?」とたじろぎながらも、親交の深い二人で規定7ポーズ+モストマスキュラーポーズを決め、横川の本当のラストステージを盛り上げた。

再びマイクを握った横川は、最後に熱い言葉を残した。

「もうステージに立つとは思っていなかったんですけど、(大会主催者である)木澤さんにお願いされたということで今回はステージに立ちました。僕は木澤さんに憧れてボディビルをはじめましたし、恩を返したいので。ゲストポーズのギャラも、グランドクラスの優勝者に全部あげることにしてます。ギャラとか、仕事とかじゃなくて、木澤さんに恩を返したいので今回はやらせていただきました。本当にこれが最後です。木澤さんみたいなかっこいい男に憧れて良かったです」

さらに言葉に熱を込めて続けた。

「そして、これからボディビルをやる人、今すでにやっている人に一つ言いたいことがあります。ステージに立つのは一人ですけど、それまでにたくさんの人に支えられていると思います。ジムの仲間とか、家族とか、そういう人への感謝を忘れずにやってもらいたいなと思います。減量とかで辛いときもあると思いますけど、そういう時こそ感謝を忘れずに。思ったら、ちゃんと伝えてあげてください。『ありがとう』とか、カップルだったら『好きだよ』とか。ちゃんと言葉に出して伝えてあげてほしいと思います。いつ、何があるかわからないので、伝えられるときに伝えてあげてほしいなと思います。感謝をしながら、ステージに立ってほしいです。もう言うことはありません。本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました!」

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