さて前回からお届けしている「ニュースポーツ『スラックライン』を体験!」。続編となる今回は平地での歩行も怪しい運動不足なアラサーOL・Y(筆者)がスラックラインに挑戦するといういきなりの山場からスタートです!!
Y「えっとじゃあとりあえず…」
広報・南波さん「乗りましょう」
Y「はい」
そう、老いも若きも、アスリートも会社員も、ラインを前にしたら、ただ乗るだけなのです。
乗れました。盆踊りスタイルです(※筆者勝手に命名。そんな技はありません)。ラインは想像していたよりも安定感があり、足の裏全体でしっかりと踏みしめる感触があります。
支えてもらいながら、黙々と乗り続けます。ポイントは「落ちそうになったら無理に抗わずスッと落ちること」。ケガを防ぐためにも大切なことなのだそう。
我妻さん「上半身も柔らかく使えていていいね」
Y「本当ですか!? ありがとうございます!」
少し褒められただけで図に乗って、この後S君にアドバイスなんかしてしまいました。そういうところ本当にどうにかしたいです。
とにもかくにも、初めてのスラックライン体験は思った以上の楽しさがありました。ラインを降りた後、我妻さんにお話をお聞きしました。
Y「すごく楽しかったです!やっぱり不安定なラインの上でバランスを取るのは難しいですね」
我妻さん「体の使い方だね。スラックラインはよく『体幹トレーニングだ』って言われるけど、『筋力をあげる』というよりも、体幹含め『体全体の使い方を覚える』っていう感じ。バランスのとり方は色々あるんだけど、俺は膝を少し曲げて調整できる形が良いと思う。いかにお腹と脛下だけに力を入れて他の部分は柔らかく、身体全体でバランスがとれるかが大事だね」
Y「なるほど。バランスのとり方は人それぞれなんですか?」
我妻さん「最初はそうなんだけど、回数を重ねていくとみんな同じような形になってくるんだよね。みんな慣れてくると体幹だけが締まって、アウターマッスルは緩く使えるようになる。それは本当に不思議だね」
大会に向けて「練習ノート」を作っている小学生の男の子や、自転車で40分かけて通っているという30代女性など、老若男女様々な生徒さんは皆、思い思いのスタイル・ペースでスラックラインを楽しんでいらっしゃいました。その中で、50代の男性の「この年になって、体を使って何か新しいことができるようになることが嬉しい」という言葉が特に印象的でした。日々の生活にマンネリを感じ、何か新しいことを始めてみたいと思っているときに、スラックラインはぴったりなスポーツなのかもしれません。あなたも勇気を持って、スラックラインの深遠な世界に足を踏み入れてみましょう!
取材/編集部