2/17~2/18、東京・ベルサール飯田橋ファーストにて『第36回全日本ベンチプレス選手権大会』が開催された。今大会は専用のベンチプレスシャツを着用して行なうフルギアベンチプレスの全国大会であり、東京での開催は約8年ぶりとなった。
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その中で女子52kg級(一般)2位を勝ち取った福田彩さんは、シングルベンチにおいて2017年に『ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会』47kg級で優勝(ノーギア)。パワーリフティングは2019年に『世界クラシックパワーリフティング選手権大会』47kg級9位、2020年の『ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会』では47kg級3位などの成績を残してきた。フルギアでのシングルベンチは初となった福田さんに、大会出場の経緯や感想を聞いた。
――今大会を終えて、率直に感想はいかがですか。
「フルギアベンチは練習の時、結構うまくいっていたんですけど、実戦になると緊張しましたね。予想以上に思い通りにいかない感覚がありました」
――今大会には旦那様(男子66kg級優勝、福田将志選手)と一緒に出場されました。今大会に出場されたのも旦那様の背中を見ていたのが大きいですか。
「そうですね。あとは夫がジムのオーナーをやっているのもあって、シングルベンチの選手もまわりにたくさんいましたから。せっかくそういう環境があるなら、やってみたいなと思って始めてみました」
――夫婦での大会出場というのは素敵ですね。
「ありがとうございます。あと、今は1歳と2歳の子どもがいるので、時間や強度的になかなか3種をやるのが難しくて。ベンチだったらできるなと思ったのも大きいです。もともと3種の中でベンチが一番好きだったので、やってみようかなと思いました」
――子育てや家事、競技を両立していくためのコツはありますか。
「基本、予定通りにいかないことを大前提にしておくことかなと思います。とにかく気持ちの部分で余裕を持つことを意識するようにしています。そうすると競技でも育児でもパニックにならずにできるなと感じますね。競技も育児も一緒といいますか、心の持ちようで余裕を持つことはできると思います」
――今後もベンチプレスには挑戦していきますか。
「そうですね。パワーリフティングもやりたいなと思っているんですけど、子どもが大きくなるまではなかなか時間的にも難しいので、今後もベンチプレスをがんばっていきたいなと思います。ママでもベンチで日本一になりたいですね」
取材・文/森本雄大
写真(第36回全日本ベンチプレス選手権大会)/森本雄大
写真提供/福田彩