「“推し”と一緒に“押す”胸トレ」関西の若手注目ボディビルダー・檜皮哲希が実践




関西の若手注目ボディビルダーの一人、檜皮哲希(ひわだ・てつき)選手。この春から専門学校の3回生となる20歳ですが、昨年は関西ジュニアボディビル選手権優勝、関西クラス別ボディビル選手権75kg超級優勝に加え、木澤大祐&合戸孝二主催の「ジュラシックカップ」にてルーキークラス(20歳以下級)で優勝するなど、急成長の真っただ中です。

【動画】“推し”Tシャツも注目?檜皮哲希が実践する胸トレ3種目

今回は、兵庫県三田市のトレーニングジム・ASRFIT(アスリフィット)にて、彼が行なっている胸のトレーニング3種目を実践してもらいました。まずは、インクラインベンチプレスから。

「インクラインベンチプレスの際は、ネガティブ(バーベルを下ろす)のときに力を抜いて、ポジティブ(バーベルを上げる)ときにより力を発揮する感じでやっています。ネガティブで力を入れすぎると筋肉の回復が追いつかず、筋力が伸びにくいという感覚が自分の中にあったので、あまり無理に追い込みすぎないようにしています。少し余力が残るぐらいに抑えておいて、次の種目に臨めるように。インクラインベンチなどのパワー系種目の上がり具合によって、体の調子を見ていくにしています」

1種目が終わるごとに、持参しているトレーニングノートに書き込んでいきます。大会に出始めるようになり、メイン種目だけではなくサブ種目でも記録するようになったとのこと。

「種目、重量、レップ数に加えて、丸や三角なども一緒に書き込んでいます。丸なら上がりが良かった、三角はちょっとギリギリだったなという具合に。前回と同じ5レップでも、三角から丸になっていれば、筋力が伸びている証。動画を撮りながらトレーニングをやって、それと照らしながらいつも確認していくようにしています」

2つ目は、両腕のみで体を支えて上下運動をするディップス。

「肩甲骨が固定されるインクラインベンチと比べてディップスは肩甲骨がフリーになり、より大胸筋を収縮できるのでこれを採用しています。先ほどはパワー系種目として筋力の向上を狙っていましたが、ディップスはどちらかというと筋肉にしっかりと効かせる感覚を持ちながら動かして追い込んで、限界までオールアウトする。それにより、ボディビルらしい筋肉の凹凸感を得るイメージで取り入れています」

そして最後の種目はインクラインダンベルフライ。ちなみに、ボディビル中心の生活を送りながら、普段は「ラブライブ!」にも愛を注ぐ檜皮選手。推しは、近江彼方さんや優木せつ菜さんとのこと。トレーニングに向かう際には推しの曲を聴きながらテンションを高め、この日はトレーニング中も推しのTシャツを着用していました。

「さっきまでの種目はプレス系の種目なので、“推し”のTシャツを着て“押す”、今回はフライ系なのでTシャツはいったん脱いでタンクトップに…というのはさておき。フライの種目は、下ろしていくと肩に負荷が逃げていくので、ボトムにいくについれてお尻を上げて、同じ筋繊維をストレッチさせながら上げることを意識しています」

2021年の高校3年時にデビューし、今年で4年目。着実にステップアップして結果を伸ばしてきた檜皮選手が目指すのは、今年8月に東京で開催が予定されている、23歳以下の日本一決定戦「日本ジュニア男子ボディビル選手権」での上位進出です。

「自分の同世代には、去年はまだこの大会に出ていなかった有力な選手がいて、今年の日本ジュニアは相当すごい大会になると思います。去年から飛躍的にデカくなった体で、上位を目指していきたいと思います」

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