危険の少ないタグラグビーを
誰でもできるよう歩いてやるだけ!
タグラグビーはご存じだろうか?
1990年代にイギリスで開発され、日本では1997年頃から積極的な普及がはじまったスポーツだ。楕円形のボールを前に運び、相手のゴールラインに「トライ」をしたら得点というところでは通常のラグビーのルールと同様ながら、ラグビーの魅力でもありリスクでもある激しいぶつかり合いを、「タグ」を使うことで危険性を回避したスポーツ。。2011年から小学校の体育の指導要領に組み込まれ、小学生を中心に競技は広がっている。2005年からは毎年、唯一の全国大会として「サントリーカップ 全国小学生タグラグビー選手権大会」が行われている。
コートの広さはバスケットボールとほぼ同じ。1チームは5人で行う。特徴的なのは、各選手の腰につけられた「タグ」。この「タグ」を守備側が奪うルールにすることで、ラグビーにおけるタックルなどのぶつかり合いを回避している。腰にベルトを巻き、左右に1本ずつ「タグ」を面ファスナー(ワンタッチテープ)でくっ付ければ準備は完了だ。
ボールは楕円形でラグビーと同じ。ただし、タグラグビー用のボールは、キックすることを前提に作られてはいない。
と、ここまでがタグラグビーの基本的なルール。あとはこれを、「ウォーキング」でやるだけだ。なお「ウォーキング」の定義は、どちらかの足が必ず地面についていることとする。
試合開始!
攻撃側はゴールに向かってボールを運び、「タグ」が付いた状態でゴールラインへの「トライ」を目指す。パスを出してもいいし、ボールを持って運んでもいい。守備側は、攻撃側の「タグ」を奪うことで相手の動きをストップすることができる。
その際のルールは以下の通り。
【攻撃側】
・ボールを前へ投げるのは禁止(横、または後ろへパスする)
・「タグ」を奪われたら3歩以内、3秒以内に止まり、ボールをパスしなくてはならない
・「タグ」を返してもらうまで、プレーには参加できない→付け直すのはスポコレのオリジナルルールです。本来は手渡しで返します。
・「タグ」をチームで5回取られたら、攻守交替となる
【守備側】
・「タグ」を取ったら「タグ!」と声を出し頭上に掲げる
・取った「タグ」は、攻撃側の選手に返す。付け直すまでプレーには参加できない
・パスカットは禁止。「タグ」を奪うことで相手の攻撃を止める
試合時間に関しては、上述の「サントリーカップ 全国小学生タグラグビー選手権大会」では前後半7分ハーフで行われているが、スポコレで行っている「ウォーキングタグラグビー」はあくまで楽しむことが目的なので、メンバーの状況などによって適宜調整している。
以上が、「ウォーキングタグラグビー」の基本的なルール。「歩き」だからこそ危険なぶつかり合いもなく、大人から子供まで誰でも楽しむことができる。とはいえ、実際のところは「歩き」といっても「競歩」に近いのでなかなかいい運動になる。
なお、今回の取材では盆踊りスタイルでの華麗なスラックラインを披露した編集Yが実際に「ウォーキングタグラグビー」を体験。その模様は後日、「気まぐれVITUP!」でお届けするのでお楽しみに!
また、スポコレ代表理事である八所和己さん(通称:ヤディ)のインタビューも後日公開する。
文・写真/木村雄大
●次回の「ウォーキングタグラグビー」は8/20(月)に目黒区民センターで開催予定!
詳細は→スポコレHP(http://www.spocolle.com/)
または→スポコレfacebookページ(https://www.facebook.com/spocolle/)