歴史を変えた新女王・荻島順子が東京に凱旋 思いを込めたゲストポーズで会場を沸かす【東京ノービス】




5月3日(金・祝)、東京・北とぴあにてTBBF(東京ボディビル・フィットネス連盟)主催「第32回東京ノービスボディビル選手権大会」が開催された。激戦区・東京で開催される今大会は、TBBFおよびJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催する大会のシーズン開幕戦であり、コンテストビギナーも集う登竜門といえる舞台だ。

多くの選手が集い熱戦を繰り広げる中、今大会のゲストポーザーとして昨年の東京選手権で優勝をはたした荻島順子と阿部ロイが登場した。ここでは、荻島のステージにスポットを当てる。

【フォト&ムービー】荻島が見せた肉体美とフリーポーズ 昨年のステージショットも

彼女は昨年7月の『第58回東京ボディビル選手権大会』を制して“ミス東京”の称号を獲得。勢いそのままに8月の『第34回ジャパンオープン選手権』、9月の『第27回日本クラス別選手権』と快進撃を続け、ついには10月の『第41回日本女子フィジーク選手権大会』で大会2連覇中(通算優勝は4回)だった澤田めぐみの牙城を破って新女王に名乗りを上げた。そんな女子フィジークの歴史を変えた彼女が、快進撃のスタート地点である東京に凱旋した。

大会前に話を聞いた際は、昨年日本一になってから、女王としての責任の大きさを感じるようになったと話してくれた。大切なのは大会に向かう姿勢すべてであり、結果は後からついてくるもの。そして、女子フィジークの魅力を伝えたい思いも大きくなったと言う。

女王としての自覚を持ち、オフから本番を見据えて調整を進めてきた彼女はステージで輝いた。フリーポーズの選曲はディズニーの楽曲『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』。昨年までの水色ビキニから一新し、レインボーカラーの新衣装で登場すると蝶のように優雅なポージングを披露した。

それでいて注目が集まったのはその肉体美。オフ明け間近とは思えない仕上がりに、女王としての意識の高さが垣間見えていた。力強さと美しさが融合したステージは観客を魅了し、この日一番と言っても過言ではない歓声を集めた。

ステージ後のインタビューでは「去年の東京選手権で優勝しまして、舞台を降りた瞬間に辻本(俊子)先生から『来年のゲストポーズですからね』と言われたのがずっと頭に残っていて、それ以来ずっとこの日の舞台に立てることを考えながらポージングを取っていました。今回のステージで何とかみなさんに伝えることができて、今本当にホッとしています」と思いを語った。昨年に引き続き快進撃が期待される彼女は、最後に今後の目標を語った。

「まず7月にアジア大会に出場することが決まりましたので、そこでよい成績を収めることが第一の目標です。国内では日本選手権を2連覇という気持ちはないですが、自分のできる限りのことを精一杯やっていきたいと思います」

彼女の中で一貫しているのは、“自分は変わらず、目の前のことをやり続けるだけ”という継続の姿勢だ。その芯の強さに女王としての自覚がブレンドされたことで、選手としてさらなる次元に到達することだろう。今年の荻島順子は違う。そう感じさせるには十分すぎるステージであった。

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