7月26日~8月11日に開催されるパリオリンピック2024。真っ向からの体のぶつかり合いが魅力なレスリングの男女日本代表選手13名も顔ぶれが出そろっている。東京2020オリンピックに続く、メダルラッシュに期待したいところだ。ここでは、日の丸を背負って戦う代表選手たちを紹介する。8人目は、好物から名付けられた「マカロン王子」の愛称で親しまれる、男子フリースタイル57kg級代表の樋口黎選手。
2015年の全日本選抜選手権では体重超過により失格となるも、半年後の全日本選手権で優勝するとともにリオデジャネイロオリンピック・アジア予選出場権を獲得。同予選で優勝をはたし、オリンピック代表に内定された弱冠二十歳のシンデレラボーイは、リオオリンピック本番でも初戦で2012年ロンドンオリンピック銅メダリストにして2014年世界王者のヤン・ギョンイル(北朝鮮)を撃破すると勢いに乗り銀メダルに輝いた。その後は体重増に苦しみ階級アップを試みるも、国内大会で世界王者となった乙黒拓斗や高橋侑希などに敗れていたが、2022年復活を遂げると世界選手権優勝、2023年世界選手権準優勝を飾り、2大会ぶりのオリンピック代表に内定した。
樋口黎(ひぐち・れい)
1996年1月28日、大阪府生まれ。所属)茨城・霞ヶ浦高、日本体育大、ミキハウス
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