自衛官、防衛大学生のみが参加可能なコンテストである「自衛隊プレミアムボディ2024」(8月17日、横浜ランドマークホール)。大きな熱量を生み出した今大会において、女性自衛官を対象としたレディースクラスで優勝をはたしたのが川上楽々だ。
【フォト】女性自衛官No.1をつかんだ川上の美ボディショット
入隊1年目の新米自衛官である彼女。学生時代はJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催、「オールジャパン・ジュニア・フィットネス・チャンピオンシップス2023」(23歳以下のフィットネス競技日本一決定戦)に出場。ボディフィットネス部門で優勝をはたした実力者だ。
表彰台でのまぶしい笑顔の裏に、今大会に向けてはさまざまな葛藤があったと振り返る。
「最初は大会出場をすごく迷っていました。自衛官1年目で学ばせていただいている最中ですし、自衛隊をよく知らないからこそ不安がたくさんあって、その中で絞りきれるかなとか、ジムに行けない中での減量とか、自信がない部分が多かったんです。その中で前年度チャンピオンの京極(晶子)さんに背中を押してもらい、サポートしていただきここまで来ることができました。支えてくれた方々に結果で恩返しできて本当によかったです」
かねてから知り合いだった京極との縁は大きかった。自衛隊入隊や今大会への参加など、さまざまな面で川上の人生に影響を与えたという。「『とにかく大会を楽しんで』と背中を押していただき、ポージングから当日のメイク、ヘアスタイルなど、あらゆる面で支えてもらいました。京極さんのサポートが心強くて、楽しんで笑顔を忘れずステージに立てたと思います」と回想した。
多忙な中のトレーニングについては、平日はジムに行けずとも自重で追い込む。土日にジムに行った時にはできる限り追い込むなど時間を工面したそうだ。その裏には類まれな意志の強さが垣間見える。
「出るからには絞り切って、優勝したい気持ちがありました。しんどいんですけど、そこを言い訳にせずに優勝して、新隊員の元気や勢いを見せて、大会を盛り上げたいと思っていました」
不安に打ち勝ち、新生活を送る中でも見事に結果を残した川上。このチャレンジは必ずや彼女の自信になることだろう。
「これからは筋肉もつけつつ、持久力とかはランニングなどで鍛えていきたいと思います。自衛官としての動けて使える筋肉を目指したいですね。今回優勝できたことや、ここまで積み上げたことを自衛隊の生活とかいろいろなところで活かしつつ、大会にもまた機会があれば出たいと思います」