美しい筋肉を搭載した俳優・梶原颯は、名門・順天堂大学体操部出身の体育会系アクターだ。話を聞くと、入部当時は体操未経験であったと言うから驚きを隠せない。ここでは、『最強スポーツ男子頂上決戦』、『SASUKE』などの番組で打ち立てた記録をはじめ、人生を通じて彼が残した超人エピソードを紹介する。12月25日放送のSASUKEでも最速クリアに期待がかかる男は、どのような伝説を打ち立ててきたのか?
伝説➀ 幼いころからつねに腹筋が割れていた
“10パック”と称される腹筋が梶原のトレードマーク。そのルーツをたどると、小さい頃からつねに腹筋は割れていたと言う。もともと筋肉質であり、運動神経抜群だった彼だが、学生時代は進学クラスに所属するなど勉強に力を入れていたため、本気で部活に打ち込む機会はナシ。トレーニングと言えば、当時ハマっていたトリッキング(武術、体操、ブレイクダンスなど、アクロバットな動きを組み合わせたエクストリームスポーツ)を通じてインナーマッスルを鍛えるのみだ。その中でも「腹筋は割れているのが普通という感じです。割れていない自分の腹を見たことがなくて(笑)」と飄々と答える梶原。この頃からマッスル超人の片鱗が垣間見えていた。
伝説② 未経験で名門・順天堂大学体操部へ
少年時代に見たテレビ番組がきっかけで、トリッキングにハマっていた梶原。そこで培った動きを活かそうと、順天堂大学進学後に入部したのが体操部だった。順大体操部と言えば、数々の五輪メダリストを輩出した体操界の名門だ。スポーツ推薦で入学した選手ばかりの中、梶原は史上初、未経験での入部者となった。筋トレを始めたのはこの頃であり、芸能界デビュー後に脚光を浴びる身体能力の基盤がここでつくられたと言っても過言ではないだろう。
伝説③「スポ男」初出場でモンスターボックス21段クリア
2012年から放送されている人気番組『最強スポーツ男子頂上決戦』。第8回大会(2017年5月11日放送)に初登場した梶原は、超記録で視聴者の度肝を抜く。モンスターボックス(巨大跳び箱)で21段をクリアし、世界記録保持者の平野泰新(MAG!C☆PRINCE)に迫る種目別2位の成績を残したのだ。さらには、ハードジャンパー(回転するホイールに付属したハードルを飛び続ける種目)で150回も跳び続け、アルティメットホイール(雲梯を進化させた種目。45cm間隔のバーをより多く掴んだ本数を競う)では88本を記録し全選手中5位をマークした。この活躍を機に、“肉体派俳優”としての知名度が一気に上昇した梶原は、この後さらなる飛躍を見せる。
伝説④ SASUKEで最速クリアタイムを叩き出す
人気スポーツ・エンターテインメント番組『SASUKE』に初出場したのが2020年の第38回大会。ここでは1stステージを10.22秒残してクリアし、身体能力の高さを見せつける。伝説はここからだ。第40回大会(2022年)では、1stステージを38.17秒残しで突破し、大会最速タイムを更新。続く2ndステージでも25.93秒を残してクリアし、大会史上9人目となるダブル最速タイム更新を達成したのだ。まるで忍者のようなスピードには「次元が違う」との賞賛の声も。第41回大会では1stステージを45.39秒残しでクリアするなど、成長を見せている梶原だが、未だ3rdステージクリアは達成できておらず、伸びしろを残している。
数々の超人伝説を残しているマッスル忍者は、2024年末のSASUKEにも出場する。今年1年を締めくくる舞台に向けて、梶原が意気込みを語ってくれた。
「やっぱり、過去の自分を超えたいです。もちろん、3rdステージのクリフハンガーを突破することは絶対条件ですし、その上で過去の自分を超えるパフォーマンスを披露するので、見ていてください。その後にバーティカルリミットバーストっていう去年からできたエリアがあるんですけど、ここも油断できません。今年こそ3rdステージをクリアできるように、全身全霊をかけて臨みます」