筋肉や関節の柔軟性を高めることを目的としたストレッチ。短時間でスッキリ感を味わることはもちろん、継続的に取り組めば体の機能改善にも効果を発揮します。本企画では日本ストレッチング協会理事長・長畑芳仁先生監修のもと、部位ごとのストレッチメニューを紹介していきます。
今回注目するのは広背筋です。腰から脇にかけて“逆三角形”を形成している広背筋は、かっこよく美しいボディラインをつくるために必要不可欠。ボディビルや美ボディコンテストの選手、プロボクサー、水泳選手などをイメージするとわかりやすいでしょう。
広背筋は最も面積が広い筋肉で、背中や骨盤まわり、肋骨、肩甲骨、上腕骨と幅広い範囲に付着しているため、硬くなるとさまざまな悪影響を及ぼします。姿勢の乱れや肩こり、腰痛などがその代表格ですが、肩や腕などの不調を引き起こす可能性もあります。それらを予防するにも日々のケアが大切です。
【エクササイズのポイント】
(種目1)
➀ヒザ立ちになり、頭の上で片手の手首を反対側の手で持ちます。
②体幹を伸ばしたい側の反対に傾けます。
③やや斜め右前にも傾けていきましょう。それぞれ15秒ほど伸ばします。
(種目2)
➀四つ這いの姿勢からスタート。
②左腕を内側に入れ、右肩の上方向に伸ばします。手のひらは上に向けます。
③お尻を後ろに引くようにすると、脇腹から腰のラインがよく伸びます。呼吸を止めずにゆっくりと15秒ほど伸ばします。
※種目2を横から見るとこのような形です。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取っていると、広背筋も硬くなりやすくなります。ストレッチを取り入れて、不調を未然に防いでいきましょう。
1 2