小柄なボディに筋肉を搭載した25歳は、弾けるような笑顔でステージを舞う。そのキラキラとしたオーラは見る者を魅了してやまない。
国田海月は女性らしい健康美を競うビキニフィットネスにおいて、2022年に国内ジュニア選手権で優勝。世界ジュニア選手権では3位入賞を達成するなど、将来に期待がかかる若手ホープだ。
そんな彼女に体づくりの秘訣を問うと「半年以上1日3食、炭水化物はかぼちゃを食べるようにしてるんです。あとは焼き芋が多いですね。サツマイモは茹でるとかじゃなくて、焼き芋にして本当にトロトロのものを食べるのが好きです。組み合わせたり、片方だけの週や月をつくったりとか。体に合った食材で体づくりをしています」と自己流の食生活を明かしてくれた。
「かぼちゃばかり食べているので、体が黄色いです」と笑顔を見せる明るさはステージからも滲む。昨年12月には世界中の猛者が集うIFBB女子世界選手権に出場。個人での入賞はならなかったが大きな経験を積み上げた。
「世界大会は2022年以来で、2回目でした。2024年シーズンで一番目標にしていた大会だったので、まずはそのステージに立つという目標は達成できたと思います。体調面で昨シーズンは大会を休もうか考えることもあったんですけど、世界選手権に出ることが諦められなくて、短期間で体をつくってここまで持ってくることができました」
ジュニアで活躍してきた彼女だが、一般カテゴリーに上がってからは苦戦も多かったと言う。そんな中でも改善点だった背中や肩の筋量をアップさせ、ヘアメイクも見直すなどつねにアップデートを繰り返した。「2023年から3年以内に、世界選手権に一般クラスの選手として出ることを目標に掲げていました」と国田。明確なビジョンを思い描き、そこに向かって努力を重ねられるのは彼女の強みだろう。
「2025年シーズンも国際大会に出場して、次こそいい成績を獲ります」
今をときめく若手ホープが目指すは、世界で活躍するビキニ選手だ。観客をハッピーにさせるようなステージが、今年も世界の舞台で見られるだろうか。