「病弱で内向的な自分が筋トレで変わった」筋肉紳士集団ALLOUTを率いる男の原点【AKIHITO(前編)】




筋肉を活かしたさまざまな活動を行なう、筋肉紳士集団「ALLOUT」のリーダーを務めるAKIHITOさん。ニコニコ超会議の名物・お姫様抱っこで人を運ぶ「マッスルタクシー」、全国各地で定期公演を行なう「マッスルカフェ」、ユーモアの効いたマッチョフリー素材サイト「マッスルプラス」の運営など、多彩な取り組みを展開している。ここでは早稲田大学卒の頭脳を持ち、グループを支えるAKIHITOさんの原点に迫った。

【フォト】AKIHITOさんの美筋ボディとマッスルコスプレ

すべての始まりは筋トレ

――AKIHITOさんはALLOUTのリーダー、そして運営元である株式会社スマイルアカデミーの代表取締役も務めています。活動のコンセプトは?

「フィットネスを世の中に広めて、みなさんの生活がより豊かになるように。というコンセプトで活動しています。フィットネスを広めることは予防医療の普及、健康寿命を伸ばすことにつながり、結果的に国の医療費削減にも貢献できるのではと考えています。私はよく『日本の筋トレ人口が増えたらGDPが上がる』と発信しているのですが、健康寿命が伸びることで労働人口の減少も抑えられると思います。あとは高齢になってもバリバリ働けたり、消費意欲も上がったりすると思うので、みなさんが筋トレに取り組んで元気でパワフルになったら、本当にGDPが上がるのではないかと思っています」

――ご自身の筋トレの原点は?

「生まれが低体重児で病弱だったので、たくましくなりたいと昔から思っていました。学生時代はずっと陸上をやっていて、その頃から体を鍛え始めましたね。2014年頃、知り合いのトレーナーにBEST BODY JAPAN(ベストボディジャパン/BBJ)の大会に誘ってもらって、そこで初めて本格的なボディメイクに挑戦しました」

――BBJで大会デビューをはたしたのですね。

「はい。僕自身、コンテストのステージは未知の世界だったので、いざ出てみるとカッコいい体の方々がこんなにいるんだと驚きました。ただ、ステージに立つために筋トレや減量をがんばっても、その体を活かせる場所がコンテスト以外にないのはもったいないなと。そこで考えたのがALL OUTとしての活動でした」

――筋トレからすべてが広がっていきましたね。

「はい。筋トレしていなかったら今の会社はないので、自分のすべての原点は筋トレだと思います。幼少期、病弱だった頃は性格も内向的だったんですけど、筋肉がついてくると自信が持てるようになって、いろいろなことにポジティブに取り組めるようになりました。それで人生が大きく変わっていきました」

――とても素敵ですね。ちなみに精神面以外で、筋トレのメリットを実感したエピソードはありますか。

「フィジカル面でもひとつあります。何年か前に自転車で転倒して、頭を強めに打ったみたいで気づいたら病院に運ばれていたんです。軽度な手術を経て後遺症もなく、すぐに復帰できたんですけど、病院の先生からは『筋肉がなかったらこんな状態じゃすまなかったよ』と言われました。その時、筋トレは自分の体も救うと思いましたね」

――ぜひ、今後の目標をお聞かせください。

「ALLOUTとしては、日本のフィットネス人口を増やしていくことが大きな目標ですね。自分はパーソナルトレーニングジムの運営も行なっているので、真面目にフィットネスを広める活動もやりつつ、ALLOUTのエンタメ性を活かして、普段フィットネスに触れていない方々にも魅力を届けたいと思っています。その中の取り組みとして、イベントでやっているコスプレもひとつです。アニメ・マンガ好きの方々が鍛えた筋肉を見て、魅力を感じるきっかけになればと思っています」

(後編に続く)

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