元格闘家のボディビル日本代表の男が、女性専用暗闇ピラティススタジオをオープン 土浦にBeat Plates誕生「茨城の女性のフィットネスの発展に貢献したい」




Beat Plates土浦店での暗闇ピラティスの様子

日本国内大会で実績を残し、国際大会でも上位入賞をするなど活躍してきたボディビルダー・三島流平。そんな屈強な男が選んだ次の道の一つが、女性専用の暗闇系マシンピラティススタジオのオープンであった。

【動画】インストラクターとともにオープンの経緯を語る三島さん

――これまでのボディビル生活を追ってきましたが、基本的には普通に働きながらの選手活動でしたよね。

「はい、その時の生活環境とかによっていろいろと仕事は変えてきました。若い頃は居酒屋やバーで働いたこともあれば、トラックドライバーをやったり、清掃業者で働いたり。今(※2025年4月時点)の会社にはもう4、5年勤務していて、日勤も夜勤をこなしていまし」

――そういう中で今年の2月、土浦市に「Beat Plates」土浦店をオープンされました。フランチャイズ店舗のオーナー、という形だと聞きました。

「そうです。少ない自己資金で開業できるメリットがあったので、副業として立ち上げました。サラリーマンとしてボディビル競技を続けてきましたが、国内大会はもちろん国際大会にも出るとなると、相当なお金がかかります。さらに自分は母親の介護もしながら…ということもあって不安になり、何か自分の経験を生かした事業をやりたいと思ったんです」

取材に応じる三島さん(中央)。左は「Beat Plates土浦店」インストラクターのMAYUMIさん、右は同じくKANNAさん

――格闘家、そしてボディビルダーとして戦ってきた三島さんなので、「なぜピラティス?」と思う方も多いと思います。しかも女性専用の。

「ボディビルで国際大会に出場した際に、女子選手たちのほとんどがピラティスを取り入れ、インストラクターもやっている方がいると知り、興味を惹かれました。それまでピラティスには触れたこともなければ、言葉すらもほとんど知らなかったくらいです。でも、これだけ多くの女子選手が取り組んでいるのであれば、これはこの先も流行るのではないかと思い、ピンときて帰国後からいろいろと調べていたところ、ここのフランチャイズを見つけて加盟するために動き出しました」

――日本代表として国際大会に出たからこそ出会ったフィットネスだったわけですね。

「国際大会は数日かけて行われるのですが、例えばボディビル競技が1日目に行われるのなら、3日目の競技の選手がサポートに入るようになっています。僕の場合、ボディフィットネスの中井美早選手や楯岡仁美選手がサポートに入ってくれたのですが、彼女たちはピラティスのインストラクターをやっていて、しかも二人は姉妹のようにすごく仲が良くて、いろいろな話を聞くことができました」

中井美早選手(左)、楯岡仁美選手(中央)/2024年12月のIFBB世界選手権の会場にて

――そこから一気にオープンまで突き進んだ。

「何でも感覚派なんですよ(笑)。動物的な勘で、勢いで進むのは昔からです。しかも、『Beat Pilates』は『暗闇系マシンピラティス』という特徴があるのですが、僕自身はキックボクシングやボディビルをやってきたようにスポットライトがけっこう好きで、なんか似たようなものを感じたんですよ。暗闇ピラティスのことを知ってからはもうワクワクしちゃって、これは私がやるしかない、そう思いました」

――茨城における女性のフィットネスの発展にもつながるかもしれません。

「やっぱり茨城まだまだフィットネスが盛んではありません。昨年にマッスルゲートが初めての茨城大会として龍ヶ崎市で行われましたが、競技という点では、茨城県ボディビル・フィットネス連盟は女子競技の大会を開催できてないのが実情ですし、県内の女子選手は県外に出て戦っている状況です。なので、少しでも女性がフィットネスに取り組みやすい環境をつくって、発展の力になればと思っています」

■Beat Pilates土浦店
【住所】
〒300-0036 茨城県土浦市大和町5-15 ヤマグチビル4F
【HP】https://beat-pilates.com/tsuchiura/
※女性専用スタジオです

Beat Plates土浦店での暗闇ピラティスの様子

(第9回に続く)

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