総合格闘技、プロレスなどに取り組み、アームレスリングでは世界も制した、自称“刃牙の女”山田よう子さん(49)。女優でタレント、池口恵観住職、池口豪泉住職の弟子でもあり、社会貢献をテーマにさまざまな活動に励んでいる彼女は、5人の子どもを持つシングルマザーでもある。
【フォト】長男・大翔君のわんぱく相撲チャレンジ 山田さんとエンセンさんが見守る
そんな中、6月21日に11歳の長男・大翔(やまと)君が、東京都調布市の総合体育館で行なわれた「わんぱく相撲」の都大会に出場。元気いっぱいな取り組みを見せた。
そんな息子の挑戦にあたって、山田さんはかなり神経を遣っていた。思春期を迎え、反抗的なところもある大翔君が、当日になって「試合に行かない!」と言い出す可能性もあると思っていたため、毎日機嫌をとって怒るのも我慢していたと言う。
山田さん自身、女子相撲全国大会に出場経験があり、国士舘大学で練習を積んだこともある本格派。小柄ながら成績も5位入賞をはたしており、経験から息子に教えようとしたところ「うるさい!ママは絶対に来ないで!見ないで!」と言われたと振り返る。そういったいざこざもあり、当日は会場まで連れて行き、本当は見ないつもりでいたと振り返る。
そこに現れたのが、山田さんとも27年の交流があり、関係の深いファミリー的存在の元格闘家・エンセン井上さんだ。大翔君はエンセンさんを父のように信頼して心を許しており、彼が現われるとすぐさま笑顔になり顔色がよくなるのがわかった。
エンセンさんは息子のように可愛がる大翔君のために2時間かけて駆けつけ、怪我をしている足首にすぐテーピングを施した。その風景を見て周囲はざわめいていたが、ふたりは仲良く話しながら準備を進めていった。
それを見て山田さんは、「もう私の出番では,ないですね!大翔はエンセンに心を許していて、試合の時にはエンセンがいると安心するんだと思います。私はうるさいだけですから!(笑)」と複雑な思いを語る。
そんな中でエンセンさんはやまと君に「負けても良い!気持ちは負けるな!」と発破をかけ、大翔君は土俵に上がった。しかし、大翔君の初戦の相手は、まるでプロの力士を目指しているような体つきの優勝候補だった。大翔君のやる気は誰が見てもわかった。小柄ながらも相手を睨みつけ、気持ちは負けていなかった。しかし、結果は負けてしまった。
山田さんは「めちゃくちゃ気持ち良い負け方で良かったです!あんな飛ばされたのは初めてだし『上には上がいる!』と私がつねに言い続けてきた意味が少しはわかったと思います。あとは本人次第ですが、私はもう本人が『やりたい!』と言わない限りサポートはしません。めちゃくちゃ気を遣い疲れましたから(笑)」とコメント。
続けて「今回は私の存在よりもエンセンさんの存在が大翔には大きかった。そしてあのような負け方をしましたけど、気持ちは負けていなかったし本当に良い経験をしたと思います。昔つくった『TEAM大和魂』というアームレスリングのチームがあるのですが、今は格闘技だけのTEAM大和魂ではなく、本気の心と心をつなぎみんなでがんばっていくチームを目指しています。その中で、嘘や裏切りがまったくなく、みんなで力を合わせて本当の魂をつくり上げて笑顔になる!ということを広めています。大翔も『TEAM大和魂』の選手として恥ないように、これからも時には厳しく、時には甘く育てていきたいと思います。エンセンさんやサポートしてくださった方々に心から感謝します。息子は表現が上手く伝えられない子なのですが、これからもよろしくお願いいたします」と思いを語った。
久々にアスリートから母親の顔に戻った山田さん。「子どもたちが毎日TikTokを見ているので、配信の世界をこれからがんばってみたいと思っています」とも意気込んだ。山田ファミリーの今後にも注目していきたい。