「褒めまくってたらジムの代表になった人」が減量・パワー発揮の両立に苦心 挑戦を通じて新たな扉が開く




ボディビルディングとパワーリフティングで勝敗を競い、力強さと美が融合したステージが展開される「パワービルディング」。そんな力と美の二刀流を追求する選手が集う『POWER BUILDING CLASSIC in awaji』(PBC)が今年も10月5日、淡路島のビーチにて開催される。

【フォト】「強さと美しさの二刀流」大自然の中でパワービルダーたちが競演

「減量しつつ『どれだけデッドリフトの重量を落とさないようにするか』がメインテーマでした」と話すのは朝日のぼるさん。都内でパーソナルトレーナーとして活動しながら、日々、SNSなどで情報を発信している。

大会出場経験はなかったが、「パワー競技とボディビル競技(フィジーク)どちらも経験できる貴重な大会。どちらの適正があるか(もしくは楽しいと感じるか)を確認する意味も込めて」の思いで昨年、PBC初出場をはたした。

フィジークで評価される絞れた身体でありつつも、パワーリフティングで高重量を持ち上げないといけないのがこの大会の面白いところであり、同時に難しいところでもある。

朝日さんも「本来であれば減量末期では重量を落としてボリュームを稼ぐのがセオリーですが」と理解しながらも、「今回は10kgの減量をした上で『最後まで1RMのMAXを触る』という、かなり心身ともにキツいメニューをこなしました」というチャレンジングな方法で準備を進めて臨んだ。

終盤はケガにも見舞われ、一筋縄ではいかない調整の日々に。結果として、マスターズクラスでフィットネス、パワーの両方で2位。高成績を収めたが、「成功はしたけど反省点が多すぎた」と、自身のSNSで当時のことを振り返っている。

『褒める』を信条に知識やスキルを高めてきたパーソナルトレーナーである朝日さんにとって、今回の調整方法は貴重な血肉となったのとは間違いないだろう。

選手として得るものも大きかった。「どちらも楽しくて、パワーかフィジークも決めきれなかったです。ポージングも楽しかったですね。これからは両方やっていこうと、自分の方向性が決められた大会でした」と新たな扉が開けたほか、「キッチンカーなどの出店があり家族で楽しめましたし、ビーチでの開催ということで雰囲気もオープンで、参加者たちとも打ち解けやすい環境でした。想像以上の環境の良さでした」と語るようにかけがえのない思い出となった。

「自己成長を実感するツールとして筋トレを続けたいですし、この経験をクライアント様に伝えて『心身のウェルネス』を獲得してもらいたい」と話し、今後もPBCに関わりながら、大会の発展に貢献していく。

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