“週5ラーメン生活”から生まれ変わった53歳塾講師「30代の頃より体が引き締まっている」




“夏が一番似合う男性・女性を決める”をテーマに熱戦が繰り広げられた、SUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)「千葉予選」(6月29日)。磨き上げられた肉体を携えた選手たちが集結し、完成度や表現力を競い合った。そんな中、スタイリッシュで引き締まった肉体美が評価されるSTYLISH GUY MASTER‘S部門では、藤近剛が見事に優勝をはたした。

【フォト】53歳・藤近が見せた衰え知らずのボディ

現在53歳。普段は中学生を対象とした学習塾の講師として、生徒たちの進学をサポートしている。講師歴は約30年におよび、教育の現場に身を置きながら、自身の肉体改造にも情熱を注いでいる。

トレーニングを始めたのは40歳のときだった。「このままダラダラ過ごしていたら、自分の人生はダメになってしまう。そう思ったんです」。学生時代は運動好きだったが、仕事に没頭するうちに不摂生な生活が続き、体の変化に一抹の不安を覚えるようになったと言う。

「夜遅くまで授業をして、終わると塾の先生仲間とラーメンに行くのが楽しみでした。週5で食べていましたよ(笑)」。そういった日々の中で「変わらなければ」と思い立ち、ジムに通い始めたのだ。

体づくりの魅力に気づくのに時間はかからなかった。筋肉が少しずつつき、体が引き締まり始めると、自信と充実感が生まれた。

「ジムの方に『せっかくなら大会出てみたら?』って勧められて、50歳のときに初出場してみたんです。そしたら、コンテストにハマってしまって」

今では生徒から「先生、若返りましたね」と言われるほど、見た目にも変化が現われている。「30代の頃より体が引き締まっているし、筋肉質になったと思います。自分でも若返った感覚がありますね」と爽やかに笑う姿はまさに“イケオジ”だ。

ボディメイクの魅力を問うと、「自分が変われることですね」と即答する。「どんなことも、一歩踏み出さないと変わらない。筋トレも勉強も、積み重ねが結果になるという点では一緒。子どもたちにもそれを伝えていきたいです」。今回の優勝により、自身の目標はより明確になった。

「この勢いのまま、スタイリッシュガイマスターズ部門で決勝大会まで突き進みたいです」

遅咲きでも、確実に咲かせた一輪の花。塾講師として教壇に立つ傍ら、53歳の挑戦者は、ステージの上でも“努力の積み重ね”の価値を体現している。

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