千葉市民会館で開催された、SUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)「千葉予選」(6月29日)。BIKINI MODEL部門Tallクラス(161cm以上)では、華やかなステージに選手が集結し、洗練されたボディラインと表現力を競った。その中で3位に輝いたのが、空港でグランドスタッフとして働く30歳・金家礼奈だ。
「正直、悔しさはあります。でも、さっき具体的なフィードバックをいただけて、『次はもっとがんばらないといけないな』という目標が見つかりました」と素直な思いを語る。改善ポイントは、背中のVシェイプとヒップ。いずれも短期間で見直せる点だったことから向上心が湧いてきたと言う。
フィットネスとの出会いは7年前。最初はダイエット目的だったと振り返る。「ただ痩せるんじゃなくて、引き締まって綺麗な体になりたいと思ったんです」。海外のビーチが似合うような健康的で美しいスタイルを目指し、食事制限だけでなく筋トレを本格的に取り入れるようになった。
今では、トレーニングは日常の一部。「やらないと落ち着かないし、逆にストレスになるくらいです」と笑う。大会に出るようになったのは、「キラキラのビキニが大好きですし、せっかく鍛えているなら出てみたいかも」と思ったのがきっかけだった。
空港での勤務を10年続ける一方で、トレーニングも途切れることなく継続してきた。部活経験はないというが、コツコツと努力を重ねる姿勢は、立派な競技者そのものだ。
フィットネスの魅力については、「がんばった分だけ、ちゃんと自分の体に返ってくることです」と語る。「見た目が変わることはもちろんうれしいし、みんなに『すごいね』って言ってもらえるのも励みになります。でも一番は、自分自身が健康でい続けたいという思いです。おばあちゃんになっても元気でいられるように、今から体をつくっておこうって思っています」。
大会は、そんな日々のトレーニングの延長線。勝ち負けにこだわる一方で、彼女にとって「純粋に楽しめる場所」でもある。これからも大好きな筋トレライフを送りつつ、次なる挑戦を見据える。
「悔しいまま終わりたくない気持ちもあって……今年もう一度くらい出ようかなと考えています」。悩みながらも前向きに進むその姿からは、筋トレ歴7年の揺るぎない軸と、培ってきた自信がにじんでいた。