総合格闘技、プロレスなどに取り組み、アームレスリングでは世界も制した、自称“刃牙の女”山田よう子さん(49)。女優でタレント、池口恵観住職、池口豪泉住職の弟子でもあり、社会貢献をテーマにさまざまな活動に励んでいる彼女は、5人の子どもを持つシングルマザーでもある。5月には自身初となるミスコンテスト、「Miss Viviana Japan」に出場し注目を集めた。

ミスコンに注力し、昨年11月からアームレスリングのジムに通っていなかった山田さんだが、8月23日(土)にひさびさに練習に足を運んだ。2019年、アメリカで行なわれたアーノルドクラッシックで戦友となった海外選手・アレクサンドル・オゼロワ選手(愛称:アレックス)がマイアミから来たからだ。
アレックスは日本に来て突然、山田に連絡を入れたという。山田は早急に押上にあるジムに向かうと、そこには世界チャンピオンである夫(アレクサンドル・ベジアジコフ選手)もいた。山田さんは少しアップをすると、彼女と腕を組んで練習を始めた。自身より25kgも重いアレックスに山田さんは本気で挑んでいた。

追い込みをかけるふたりはどこか似ている。負けず嫌いな点、厳しい練習でも楽しみ、笑顔を見せる点などだ。追い込み方が尋常ではなかったこともあり、数か月アームレスリングから離れていた山田は途中で腕に激痛が走り、練習を中止したが、練習後に山田さんは「めちゃくちゃ楽しかったし、あんなにガッツリ追い込む選手が側にいたら、私はもっと強くなっていたと思います。海外の方のノリが合いますね。女くさくないと言いますか(笑)」とポジティブに語った。
来年はアームレスリングでふたたび世界に挑む山田さん。「来年の日本でやる世界大会は2005年に私が初で取った世界大会の20年ぶりです。日本を盛り上げ、一緒に闘ってくれるスポンサーさんと大和魂で必ず優勝したいと思います!5人の子どもたち、世のお母さん方や何か悩んでいる方々のためにもがんばって日の丸をあげます。まずは来月の9月28日、全日本大会で必ず優勝して世界の切符を手に入れます。今回はアレックスに久しぶりに会って、彼女のやる気と気合いから刺激をもらいました」と熱くコメントした。

「アレックス夫婦も来週にワンマッチ試合があるみたいなので、勝利を祈っています。全日本にチーム大和魂として、感謝を忘れずしっかり優勝したいと思います。今は若い頃と考えが変わって、日本のアームレスラーが喜ぶことをやりたいのと、別の世界にまた挑戦をしようと思っています。それは超無課金さんが社長である配信事務所のイズニートの所属になったので新しい自分も見つけ出したいです。これからも山田よう子の挑戦を見ていただけたらうれしく思います」
小さな体で大きな相手に挑む姿、そして熱い思いを見せた山田。彼女からはがんばっている人や選手と一緒に成長しつつ、自分ができることは貢献したいという意志がにじんでいた。