YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2024年日本クラス別65kg以下級2位の神谷勇斗選手です。
肩から脚が生えている
神谷選手は、2023年の沖縄選手権で圧倒的な肉体を披露し、ボディビルデビュー戦でいきなり優勝を果たします。それまでは他団体のフィジーク選手として活躍されていましたが、当時から発達した三角筋と上腕が目立っており、アウトラインは強烈なインパクトを放っていました。
2024年には、ボディビル2年目にして日本クラス別に挑戦。”軽量級絶対王者”木村征一郎選手控える激戦の65kg以下級にて、あらゆる強豪を抑えて2位というとんでもない成績を残します。小さい顔・タイトなウエスト・砲弾のような丸みとサイズ感のある三角筋と上腕が生み出す究極の砂時計ボディは、日本選手権ファイナリストにも劣らないプロポーションをしていました。また、胸郭周りの厚みも凄まじく、シルエットのみならず筋密度も一級品です。他の部位についてもバランスよく発達しており、際立った弱点がないことも彼の強みです。
現時点でも、いつファイナリストになってもおかしくない体をしている神谷選手ですが、内転筋群の密度の強化や臀部のサイズアップに加えて、極端に強い前腕や三角筋にその他の部位のバランスが整えば、日本屈指のボディビルダーになることは間違いないでしょう。
今シーズンは、日本クラス別を初戦に準備を進めている神谷選手。前年同様、65kg以下級に出場予定ですが、今年は日本選手権ファイナリストの常連である木村征一郎選手が出場しないため、絶対王者不在の中での大混戦が予想されます。前年3位の下田亮良選手、西日本選手権優勝の森本功太選手が神谷選手に並ぶ優勝候補であり、この2人を抑えるには、強固なコンディションとプロポーションの良さが必要になってきます。進化を続ける沖縄の新星がどのような体を見せてくれるのか、目が離せません。
今回は、神谷勇斗選手についてお話しさせていただきました。彼が出場する日本クラス別ボディビル選手権もいよいよ今週末に迫りました。神谷選手含むトップビルダー達の熱い戦いを刮目しましょう!
次回は、日本選手権ファイナリスト返り咲きを狙う若手勝りなベテランビルダーについてお話しします。お楽しみに!
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