「モンゴルの羊か馬か、何かの肉があたってしまい…」体調不良を乗り越え、万全の状態で頂点に立った北陸のホープ「しっかりやれば優勝できる自信あった」




9月7日に千葉市民会館で行なわれた、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の「第29回日本クラス別ボディビル選手権大会」の65kg以下級にて、下田亮良(しもだ・りょうけん/27歳)が大会初優勝に輝いた。

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高校生までは愛知県の学校で剣道に励み、卒業後は航空自衛隊に入隊し、石川県の小松基地に配属。県内のジムでトレーニングを励んでいた際にその屈強なボディが噂になり、20歳の頃からボディビル競技に挑んできた(2021年末に自衛隊は退任)。

「嬉しい気持ちははありますが、同時にホッとしています」

と、下田は大会後に一言。その背景には、昨年後半は満足できる状態で競技に取り組むことができなかったことがある。

「昨年7月にモンゴル・ウランバートルでのIFBBアジア選手権に出場した際に、現地でアスリートミールのような、羊か馬かよくわからない何かのお肉を食べたんです。そこからずっと胃腸の調子を崩してしまいました。胃がおかしいと、何を試しても悪い状態が続いてしまい…」

その結果、9月の日本クラス別選手権はコンディションが整わずに3位。10月に予定していたジュラシックカップ(※木澤大祐と合戸孝二が主催するボディビル大会)の出場も見送ることとなった。

「なので、今年はまずはここを目掛けてしっかりと調整でき、去年よりも良い身体で臨むことができたと思います。やることを普通にしっかりとやったら優勝できるという自信がオフシーズンからありました。周りの支えもあって怪我なくここまでこれたことにホッとしています」

2023年はアーノルドクラシック・ヨーロッパ70kg以下級優勝、2024年はアジア選手権65kg以下級優勝と、国内よりも先に世界で実績を残してきた下田。北陸のホープと言われてきた男は好スタートを切った今年、日本トップの戦いにも挑戦する。

「10月の日本選手権には出場する予定です。他にも世界大会への派遣選手へ選出いただけるようであればまた調整を進めていきたいと思います」

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