「僕が最重量級の基準をつくる」芳賀涼平90kg超級3連覇、エントリー1名でも堂々のベストコンディションで孤高の戦いを制す




今年も最重量のボディビルダー日本一に輝いたのは芳賀涼平だ。普段は「芳賀セブン」としてYouTubeなどで話題を呼ぶ男が3連覇を成し遂げた。

【フォト&ムービー】芳賀セブンが日本で最も重くて逞しい男に

9月7日、千葉市民会館にて行なわれたJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の男子ボディビル及び女子フィジークの階級別日本一決定戦「第29回日本クラス別ボディビル選手権大会」。日本人が仕上がり体重で90kgを越えるは容易ではないことから、90kg超級のエントリーはここ2年は芳賀を含む2人のみ。今年は彼のライバルであり筋トレ仲間でもある川崎一輝が出場しなかったため1人の出場となった。

そのためエントリー段階で優勝は確定していたが、それに甘んじるこたなくしっかりと仕上げたボディでステージに立って見せた。大会後にYouTubeを更新した芳賀は「下の階級の選手たちと比べても、引けとらない身体にもってこれたんじゃないかなと思います。重量級だから絞れていないということもなく、しっかりとコンディションをつくれたんじゃないかという自負もあるので、優勝という成績以上に、自信を得ることができた大会でした。この階級の選手が急に増えることはないけど、ポージングの質も高めて、僕が90kg超級の基準をつくっていかないといけなと思っています」とコメントしている。

また、1分間のフリーポーズに関しては、彼の師匠であり、昨年逝去した北井大五氏をオマージュしたものであるとも語っている。

「『ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』という、恩人である北井さんが好んで使っていた曲です。僕らしいポージング要素も入れていますが、基本的には北井さんのルーティンに合わせて構成しました。息を引きとられたときから、絶対にこの曲でポーズをとるんだと決めて1年を過ごしました」

今回は戦う相手が不在の中でも、自分自身としっかりと戦い抜いた芳賀。あくまで見据えているのは、無差別級の日本選手権だ。10月12日、会場は東京・江戸川区総合文化センター。そこで、芳賀の真骨頂を見ることになるだろう。

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