「お客さんの声援があるから、あきらめずに戦えた」健康美と強さが人気の源 青野未来が真夏のリーグ戦を制す【マリーゴールド】




今年7月後半から1か月半に渡って繰り広げられてきた、マリーゴールドの最強を決める『DREAM*STAR GRAND PRIX 2025』。2リーグ制・全16選手が参加したこのリーグ戦の最終戦が、9.14後楽園ホールで開催された。STAR LEAGUEにエントリーしていた青野未来は、STAR LEAGUEの代表決定戦となった桜井麻衣戦に臨んだ。ここでは先日、体づくりに関するインタビューを行なった青野の試合の様子をお届けする。

公式戦終了後、優勝決定戦への思いを語る青野(撮影/橋場了吾)

【写真】ギャップ満載 青野のインタビューフォト&試合風景

桜井麻衣と時間切れ、トップを守り優勝決定戦へ進出

青野未来は2017年にプロレスデビュー、2024年5月に旗揚げされたマリーゴールドに入団し、その端正なビジュアルとパワーあふれるファイトで人気を博している。もともとはアイドル活動・女優業を行なっており、レスラーに転身してから体づくりに目覚めた青野。腹筋が割れると喜びを感じるようになりトレーニングに邁進。健康や美容にいいと聞いた食材は何でも試してみるなど、日頃の自己管理も彼女の強さに起因している。

同年7月の両国国技館大会で、初代UN王者に輝き王者として年を越えた。しかし、今年1月3日の大田区大会で、桜井麻衣に敗れUN王座を明け渡す。その雪辱戦ともいえる一戦が、STAR LEAGUEの最終公式戦、かつ代表決定戦となった。

試合はお互い様子を見るように、ロックアップからスタート。終盤、青野はダブルアーム・スープレックスからテキサスクローバーホールドへつなぐも、桜井はなんとかロープエスケープ。コーナー上の攻防を制した桜井は雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、青野はこらえて雪崩式スタイルズクラッシュを発射! 桜井はロープに救われる。青野がジャーマン、桜井がバックドロップを放ち両者ダウン。先に立ち上がった桜井が変形STOからグロリアスドライバーを狙うも、青野が回避しバズソーキック。そして桜井のお株を奪うデスロック式STFを決めたが、15分時間切れのゴング。この結果、青野の優勝決定戦進出が決定した。バックステージで青野は「桜井超えはお預けだけど、夢を叶える」と優勝宣言。

試合後、優勝カップを大事そうに抱えていたのが印象的だった(撮影/橋場了吾)

秘密兵器ワンセコンドEXでビクトリア弓月の猛追を振り切る

そしてメインイベント、青野はDREAM LEAGUE代表のビクトリア弓月との優勝決定戦に臨んだ。両者ともにすでに15分時間切れの試合を行なっているため、序盤からスパートをかける。青野の重いキックと関節技に対し、対する弓月は柔道技とスピードで対抗。青野がエプロンでスタイルズクラッシュを発射するも、弓月はトップロープから場外へプランチャ! リング内に戻り弓月はローリングアローに行くも、青野は回避し低空ラリアット。しかし弓月は諦めずローリングアローへ。キックアウトした青野はオリンピックスラム、レインメーカーを発射するも、弓月はスーパーキックからクロスアームスープレックス、ビクトリーシューティングを決めるも、あたりが浅く青野はミドルキックからタイガードライバー。そしてスタイルズクラッシュが決まるが弓月が反転する。ならばと、今年5月の高橋奈七永引退試合で決着をつけたワンセコンドEXで、弓月の大健闘を振り切った。

試合後、青野はマイクで弓月の健闘を称えつつ、林下詩美の持つワールド・オブ・スターダム王座への挑戦を表明。すると客席からは大「未来」コールが贈られる。その舞台は10.26両国国技館になりそうだ。以前のインタビューで「お客さんの声援があるから、あきらめずに戦える」と話していた青野。昨年の旗揚げ以来唯一の皆勤賞で、今日も30分近く戦った青野は「がんばることができる秘訣は、夢や目標があるのが大きいかもしれません。そして、それを応援してくださるファンの方がいることです。どんなにしんどかったとしても、声援が聞こえれば立ち上がれるんです。人の想いって、あらためてすごいなって思いました」と、お客さんとともに優勝できたと語った。

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