今、最もマルチに活躍している女子プロレスラーは、上原わかなかもしれない。
東京女子プロレスのリングでファイトするだけでなく、得意の大食いを活かして『有吉ゼミ』(日本テレビ系)に何度となく出演。さらにはグラビアアイドルとしても、先日、デジタル写真集をリリースして各方面で大きな反響を呼んだ。二刀流どころか三刀流である。

普通に考えたら、この3つのジャンルを同時にこなすことなんて無理だ。プロレスと大食いなら、まだつながりは見えてくるし、プロレスとグラビアアイドルを兼務している人はほかにもいる。ただ、グラビアアイドルと大食いだけはどう考えても両立は不可能なのである。
華やかなグラビアの世界だが、その舞台裏は過酷だ。基本、アイドルたちは撮影の日の前夜から食事を摂らない。体のラインを少しでも美しく見せるためで、お腹がぽっこりしないように食べるのを控えるのだ。ストイックなアイドルになると、ほぼ断食のように何食も我慢してスタジオ入りする。もはやグラビア撮影はスポーツであり、アイドルはアスリートなのである!
そんな裏事情を知っていると、上原わかながこのふたつを両立させた上で、毎週、プロレスのリングに上がりつづけていることは驚異でしかない。いったいどうやってコンディションを調整しているのだろうか?
「たしかに難しいです。まず大食いなんですけど、これがなかなか大変で……結局、大事なのはいかに胃袋を大きくすること。そのためには筋肉や脂肪がついていないほうがいいんですよ。筋肉とか脂肪がついてしまうと、その分、胃袋が広がらなくなってしまうので、たくさん食べられなくなるんですよ」
まさかの大食いメカニズム! たしかにテレビで大食い番組を見ていると「こんなに細い女の子がこんなに食べるのか!」と驚くことが多々あるが、細い=胃袋を邪魔するものがないわけで、じつは胃が広がってたくさん食べられる要素になっているようだ。もちろん細いからたくさん食べられるわけではないが、少なくとも太っている人よりも大食いのポテンシャルは高い、ということになる。
となると、プロレスと大食いもけっして相性はよくない、ということになるが……。
「そうなりますね(苦笑)。筋肉をつけなくちゃいけないので。ただプロレスとグラビアも体の作り方がまったく違うので……」
三刀流ならではの苦労と苦心はまだまだ続く!