「姿勢を変えたい」「女性らしく」フィギュア“かなだい”が目指す体、取り入れたトレーニングとは?




華麗な表現力で氷上を舞うフィギュアスケーターたち。見る者を魅了するパフォーマンスは日々のトレーニングの賜物だ。

フィギュアスケートの普及を目的に開催しているスケート教室(スカイコート株式会社主催)の第9回が横浜市で9月15日に開催され、公式アンバサダーを務める高橋大輔や村元哉中らプロスケーターたちが、111名の小学生たちにフィギュアスケートの楽しさを伝えた。そしてイベント後の囲み取材には、“かなだい”ペアこと高橋と村元が登場。「最近、取り入れているトレーニング方法」についても明かした。

【フォト】髙橋大輔、村元哉中がスケート教室で指導

村元があげたのは「ピラティス」。プロスケーターや振り付け師として活躍している村元は、氷上で三点倒立する振り付けを取り入れた「Rama Lama Bang Bang」など、これまでのフィギュアスケートではあまり見られなかった動きを取り入れた挑戦的なプログラムを次々と発表しているが、それには理想とするプロポーションや筋力が必要なのだろう。「体のしなやかさを強化しつつ、筋力も強化するということを今とても大事にしています。筋肉をキレイに思い通りに動かせるようになることを意識しているので、“リフォーマー”というよりも“アフォーマー”という感じですかね。氷の上に乗った時に以前より体が動かせているのを実感しています」と笑顔を見せた。

また「この秋、挑戦したいことは?」という質問には「ダンス」と回答。「少しスケジュールが落ち着くので、ダンスクラスに積極的に通える時間ができるかなと思います。今はヒールダンスを習っていて。ピラティスもそうなのですが“女性らしい美しさ、しなやかさ”を体でどう表現できるのかなっていうのを勉強しています」と意欲を見せた。

一方の高橋は、現在新しいトレーニング方法を模索中ということだったが、日常生活では「歩き方」に気を付けているそう。「自分の立ち姿があまり好きではなく、それを改善したくて。肩回りの筋肉がつきやすく、腕がちょっと内側に入っているんです。自分に合ったきちんとした姿勢を意識して過ごすと、知らず知らずのうちにインナーマッスルが鍛えられるので。肩甲骨も高くなってきましたし、太りにくくなりました。食べる量などは変わっていないのに『やせたね』と言われることが増えたので、筋肉の付き方が変わってきたのかなと思います」と明かした。

フィギュアスケート界のレジェンドである高橋は、これまでもフィギュアスケートの普及のためさまざまな活動に取り組んできた。今回のスケート教室に定員を大きく超える応募があったことを聞くと「そのくらいたくさんの子がスケートに興味を持ってくれているのがすごくうれしいです」と笑顔に。そして「その興味をどう継続していくかというのが、一番大変なところ。スケート界全体で、長く続けてもらえる環境をつくることが必要なのかなと思います」と話した。秋は自身がプロデュースするアイスショーの準備で大忙しとのこと。今後の活躍にも注目だ。

【写真は次のページ】“かなだい”ペアのスケート教室での様子