「年齢を重ねても退化じゃなくて進化したい」メーカー勤務の43歳ママ・小竿愛子の美ボディづくりの原動力




ハツラツとした笑顔と磨き抜かれた肉体美。普段はメーカーで勤務しつつ、母親としての顔も持つ小竿愛子(43)は、女性らしい健康美を競うビキニフィットネスで活躍している。

【フォト】小竿が日本一決戦で見せた美ボディショット

9月13日-14日にはフィットネス競技の年齢別・身長別日本一決定戦「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」で40歳~44歳160cm以下級を制覇。158cm以下級では4位の成績を残した。

「強豪の皆さんもいる中での優勝だったので、最高にうれしいです。今年はいろいろ自信をつけてもらえる経験ができたので、『やることはやっているはず』という思いでした」

仕事や育児とボディメイクを両立するのは容易ではない。その中でも「年齢を重ねても退化じゃなくて進化したい。それができるこの競技が好きなんです」と話すように、成長意欲が継続の原動力になっている。

「38歳くらいからトレーニングを始めました。それまでは重力に逆らえない普通の体型で、塩焼きそばとチョコパイを毎日食べるような人間でした(笑)。コロナ禍に暇になったのでウォーキングを始めて、ズンバがやりたくてゴールドジムに入ったら、そこで出会った先生が女子フィジークの選手で競技を薦めてもらいました。そこからトレーニングにはまって、今でも続けている感じです」

「トレーニングと出会ってから楽しいことしかないです」と笑顔で話す彼女からは、陽のエネルギーがあふれている。そのオーラをまとい、見る者を魅了するステージングも大きな魅力だ。

今シーズンは8月に開催された『SPORTEC CUP2025』と『2025 Mr. Universe Chinese Taipei 』で優勝。そして臨んだ今大会でも結果を残し、調子は非常に良好だ。競技を始めて以降、積み上げてきた努力が確実に実りつつある。

「『前の自分ができなかったことに挑戦』という目標が大会ごとにあるんです。あと、大事にしているのは苦手にチャレンジすることです。たとえば背中のトレーニングではラッドプルダウンは得意でしたけど、デッドリフトとかベントオーバーロウとかは苦手で、避けてきたんですよね。でも、逆にそういう苦手種目こそやり込むと、『自分がんばった』って自信になるんです。体も変わってきたと思いますし、今年は結果がついてきて『やっていたことは間違っていなかった』と思えました」

今後の目標については「世界で戦える選手になりたいです。もちろん、世界一を目指したいと思っています」と力強く語った。成長意欲を燃料に変え、さらなる高みへ歩を進める。

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