フィットネス競技日本一決戦間近 安井、伊吹、佐々木の連覇は堅いか【JBBF】




今週末12日、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催のフィットネス競技の日本一決定戦「フィットネス・ジャパン・グランド・チャンピオンシップス2025」が東京・江戸川区総合文化センターにて行なわれる。

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男子のメンズフィジーク、女子のビキニフィットネス、ボディフィットネスと3競技の審査をこの日は実施。階級の壁はなく、全てオーバーオール決戦となる。フィットネス競技においては、9月14日に身長別の大会である「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」が開催されており、各階級の上位選手がステージに立つ。

ビキニフィットネスにおいては、安井友梨(41)が大会創設の2019年以降、無傷の5連覇中。オールジャパン選手権でも163cm超級を今年もパーフェクトスコアで制しており、連覇に向けて隙なしといったところか。昨年2位でオールジャパン158cm以下級の小倉あれず(28)が対抗馬の筆頭であり、昨年3位の長瀬陽子(48)、163cm以下級覇者の小林彩乃(38)も上位に絡んでくるだろう。

ボディフィットネスも、昨年突如現れ、一気に日本一になった佐々木絢美(39)の優位は揺るがない。オールジャパンでも、他と一線を画すほどの筋肉のカットや仕上がりの良さは昨年同様に健在で、163cm以下覇者・金子真紀子(46)、163cm超級覇者・楯岡仁美らが対抗にはなるだろうが、約1カ月の期間があったとはいえ評価を覆すのは容易ではないはずだ。

メンズフィジークのトピックは、3連覇中のキング・伊吹主税が初めてオールジャパンをスキップしたことだ。「その先の世界選手権を見据えて」という戦略とのことだが、それが吉と出るか、凶と出るか。過去のステージでもフォーカスを当てた大会で仕上がりを外すことはほぼなく、絶対的な優勝候補であることは間違いない。

昨年2位の外間博也(36)、同3位の増原駿(31)らに期待したい。手島祐(34)、穴見一佐(28)、奇埈成(25)、長澤秀樹(35)ら常連に加え、昨年のIFBB世界選手権ではオーバーオール優勝の評価を得た原田吉史(39)にも期待したい。また、オールジャパンでは外間を制して176cm以下級の頂点に立った白井重光(38)はダークホースと言えるかもしれない。

同日にはボディビル競技の日本一決戦「第71回日本男子ボディビル選手権」及び「第43回日本女子フィジーク選手権大会」も開催されることになっており、2025年の筋肉日本一が決まる華やかな一日となる。

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