今年3月いっぱいでSKE48を卒業し、プロレスラー一本で生きていく決意をした荒井優希。7月には東京女子プロレスの最高峰王座であるプリンセス・オブ・プリンセス王座にも挑戦し、プロレスラーとして着実にステップアップしている荒井が、10月18日の後楽園ホール大会で、先輩のハイパーミサヲとのシングルマッチに挑んだ。

鍛えられた脊柱起立筋を生かしたフルネルソンバスターが豪快にさく裂
荒井優希は2013年からアイドル活動をスタートし、SKE48の中心メンバーとして活躍。2021年5月に東京女子プロレスのリングでプロレスラーとしてデビューし、アイドルとプロレスラーの“二刀流”となった。同年にはプロレス大賞新人賞を獲得、翌2022年には赤井沙希さんとともにプリンセス・タッグ王座を戴冠した。シングルでも2024年にインターナショナル・プリンセス王座に戴冠するなど。“ジーニアス・ガール”の名にふさわしい活躍を見せてきた。
その荒井は、今年3月いっぱいでSKE48を卒業しプロレスラーとしての活動に専念。7月のプリンセス・オブ・プリンセス王座挑戦では惜しくも敗れたが、成長の跡をしっかりと見せつけた。
10月18日の後楽園大会では、曲者中の曲者といえるハイパーミサヲとのシングルマッチに臨んだ荒井。入場時にはイメージカラーの青・赤・白の大量の紙テープを浴びた。2カウントフォールを奪うかロープエスケープを奪い、相手のパーソナルなクイズに正解しないと勝ちにならないという超・超・超変則ルールだったが、序盤からバレエで培った強靭な下半身を生かした動きを見せる荒井。試合を中断しクイズが挟まるため、いつものペースよりも体力消費が激しい荒井だったが、コーナーに座ったミサヲの顔面を右足で打ち抜くなど。自慢の柔軟性が爆発。そして皆に褒められるという脊柱起立筋を生かしたフルネルソンバスターも豪快にさく裂、2カウントフォールを奪いそのままミサヲに関するパーソナルクイズにも正解し、先輩超えをはたした。
チキンはしっかり食べているけど、お米を炊いたときに…

試合後の荒井は「初めてのシングルでいつもと違うルール。でも、私もすごい楽しみだったんですけど、(クイズが)難しすぎて体力だけじゃなくて頭もフル回転させることになって大変でした」とコメント。
代表コメント後にあらためて話を聞くと「楽しかったですけど、疲れましたね…体力を戻すことはあきらめて、そのままいきました。技に関しては、スキを見つけて出していくしかないので。私はブーツをよく使うんですが、割と距離が離れていても決まるので、こういうとき(変則ルール)でも役立つなと思いました。(初シングルで、得意技の)Finallyは決められなかったのが悔しいですけど、先輩のパーソナルクイズに答えて勝ったので失礼はしていないです!(笑) 最近も(前回のインタビュー時に話した)チキンをしっかり食べて体調管理しています。あ、でもお米を炊くのを失敗したんですよ(笑)。水を入れ忘れて、温かい生のお米ができ上がるという…」
こんなおちゃめな部分もある荒井だが、体はしっかり仕上がっていた。再び東京女子のタイトル戦線に入り込んでくるのは間違いないだろう。