ベンチプレス日本記録保持者! パワーと筋肉を両用する生物的完成度が高すぎる漢〜川崎一輝【筋肉マニアのビルダー解体筋書】




YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2021年日本クラス別90kg以下級優勝の川崎一輝選手です。

【フォト&ムービー】ファイナリストあと一歩に迫った川崎のボディ

筋量と筋力の最高峰を肉体に宿す

川崎選手は、筋肉量・筋出力の両立においては並ぶ者のない日本屈指のパワービルダーです。2021年に神奈川選手権で優勝を果たすと、同年の日本クラス別90kg以下級でも優勝。その後、日本大会を主戦場して数多くの大会に出場し、先日の日本選手権では過去最高の仕上がりとサイズを見せ、ファイナリスト目前まで迫りました。

ボディビルのみならず、パワーリフティングの成績も半端ではありません。今年2月に行われた全日本パワーリフティング選手権では、ベンチプレス221kgを挙上し、105kg級における日本記録を更新したのです。加えて恐ろしいのが、ベルトもリストラップも付けない完全ノーギアの状態でフルレンジさせてクリアしたこと。これほどでに圧倒的な筋力のみで日本一になったパワーリフターは、そういないでしょう。技術や補助具に一切頼らない驚愕の生物的強度には、惚れ惚れします。

また、他の種目も非常に強力で、同大会ではトータル811kgというとんでもない記録を叩き出し、日本2位となりました。BIG3が比較的均等に強いことは、川崎選手の肉体を見ても十分に理解できます。体幹部の厚みやサイズは勿論のこと、下半身は膝回りを中心に発達しており、目立った弱点がありません。三角筋の丸みやウエストのタイトさも武器になっており、それが起因してアウトラインも抜群に綺麗です。強度を生み出すインナーマッスルとボディビルダーに不可欠なアウターマッスルをバランスよく備えていることが似て非なる競技の両立を実現している理由だと思います。

ボディビルにおいては、仕上がりにムラがあることが唯一の課題となっていますが、彼が完全体となった時には、一体どんな真価を発揮してくれるのか想像も付きません。秘めたる能力は、JBBFの選手の中でもトップクラスと言って良いかもしれません。川崎選手の100%を見たがっているボディビルファンは、私を含め少なくないと思います。

今回は、川崎一輝選手についてお話しさせていただきました。まだ見ぬ怪物の目覚めを期待して今後もボディビル愛を増幅させていきたいと思います!

次回は、ジュラシックカップで衝撃的なボディビルデビューを果たしたメンズフィジークの怪物についてお話しします。お楽しみに!

▶次ページ:川崎選手のステージフォト&ムービー

★筋肉マニアのYouTubeチャンネルはこちらから

▼連載記事一覧はこちらから