多様化するボディコンテストの在り方 日本でも広がる国際フィットネス団体「WFF」に注目




鍛えあげた肉体美を競うボディコンテスト。さまざまな団体が大会を開催しており、目標やレベルなど、各自のニーズに合った団体を選択できる。

今回はその中で、近年日本でも活動の幅を広げつつある国際団体に注目する。ヨーロッパを中心に世界各国で大会を開催する、WFF(World Fitness Federation)は、ドイツで1968年に設立されたボディビル団体だ。

【フォト】WFF ASIA GRAND PRIX 2025に集った肉体美

IFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)系列、その他の国際的団体とも別系統にあたり、独自の審査基準とプロ資格制度を設けている。日本国内ではWFF JAPANが大会開催を重ねており、2024年に2大会、今年は3大会、来年は5大会と徐々に開催規模を拡大している。

そうした取り組みの一環として、11月1日には大阪で「WFF ASIA GRAND PRIX 2025」が開催された。本大会では、アマチュア戦とプロ戦が同日に行なわれ、各カテゴリーでハイレベルなステージが展開された。 アマチュア戦では、男女ともに多様なカテゴリーが設けられ、プロ制度のある部門では優勝者にプロライセンスを授与。同日後半のプロ戦に出場できる形式が採用された。プロ戦では肉体美、ポージングともに国際基準にふさわしいステージとなった。

WFFは推薦を受ければ、日本からでも海外の大会へ出場が可能だ。世界各国の代表選手が集う「WFF UNIVERSE」は年に1回、同団体の頂点を決める舞台であり、2025年は10月にマレーシアで開催。日本代表の高木春菜選手がglamor カテゴリーで世界一に輝いた。

右から3番目、世界一に輝いた髙木春菜選手