深夜のラジオ番組のパーソナリティが、心の拠り所というラジオのリスナーは少なくないだろう。その一人、春日萌花が9月いっぱいで10年半続けてきたレギュラー番組を卒業した。じつは彼女、プロレスラーでもあり気象予報士の資格を持っている。さらにいうと、実姉に腎臓を提供した腎移植ドナーでもある。その春日の体調管理について聞くインタビュー第3回は、春日の近況と今後の目標のお話を。
ラジオ番組を始めたときから付き合ってきた症状をメンテナンス

春日萌花はラジオ番組の終了に合わせて、プロレスも少しの間の休業に入った。これは、このタイミングで体のメンテナンスをするためだ。
「9月末に後鼻神経切断術・粘膜下下甲介骨切除術の手術を受けました。わかりやすくいうと、鼻炎の手術です。ラジオ番組が始まったときからずっと付き合いながら来たんですが、喋るときにも影響がありました。鼻水が喉の方に流れ落ちてくる後鼻漏という症状が出てしまって。どれだけ風邪をひかないようにしても、自己ケアをしっかりしていたとしても喉がガラガラになることがありました。SNSで『大丈夫?』と心配してくれるファンの方の声が、有り難いけれども悔しくて。 風邪じゃないんだよ、といつも悔しく思っていました。手術は…腎移植に比べたら、全然大丈夫でした」
その春日、11月23日に福島で開催されるゴージャス松野主宰興行での復帰戦が決まっている。
「福島は姉家族が住んでいる場所なんです。今も定期健診で福島には行っているんですが、先日の1年検診ではちょっとコレステロール値が高いと言われてしまいました。薬を飲むほどではないよというくらいなので、大丈夫でしょう(笑)。カードはまだ発表になっていないですけど、いい試合ができるようにコンディションを整えていきたいと思います」
プロレスもラジオも「傍にいられる」いい距離感がある

最近の春日は、団体の合同練習のほかに自主練も重視している。
「自分の中でルールがあって、どんなに忙しくても30分は何か体を動かそうと。そうなると、一番気軽にできるのは走ることなんですよね。プロレスの試合は、お客様がお金を払って見に来てくださっているので、やれることはやらないと失礼ですし、いい試合をしていかないといけないと思っています。ただ、今の私は綺麗にシェイプアップしていることが絶対的な良さとは思っていなくて、30歳を過ぎたあたりから上半身に脂肪がつくようになったことが嬉しくて、それを生かしたボディメイキングをしています。でもウエストはくびれている感じが理想だなと」
最後に春日に今後レスラーとして、そしてラジオパーソナリティーとしてどういう存在になりたいかを聞いてみた。
「プロレスもラジオも『傍にいられる』というのがすごくいい距離感だと思っているので、リングの近くで楽しんでもらえるプロレスと、逆に自分が近くに寄り添えるラジオを通じて、温かい関係をいろいろな方と築いていける人間でありたいと思います。今後については、今いろいろと動いているところです。良いご報告ができるようがんばります」
春日は今後生活スタイルが大きく変わるかもしれないとのこと。本人のSNSでも徐々に発表になることだろう。腎移植のドナーになるという貴重な経験値を持つ春日は、プロレスとラジオを通じて、またすぐに温かい思いを伝えてくれるはずだ。
