強烈すぎる臀部のインパクト! 転向後初戦で日本ジュニアタイトルを総ナメした期待の星〜小本進太郎【筋肉マニアのビルダー解体筋書】




YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2025年日本ジュニア二冠の小本進太郎選手です。

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未来のファイナリスト候補に名乗りを上げる

小本選手は、今年の日本ジュニアにおいて、初挑戦でボディビルとクラシックフィジークの両カテゴリーで総合優勝の快挙を成し遂げた若手きっての期待の星です。元々はメンズフィジークで活躍していた選手で、2023年オールジャパンジュニアでは階級3位の成績を残している実力者です。前述した日本ジュニアは、総勢170名という最大規模の出場人数で行なわれ、当然非常にハイレベルでした。その魔境に等しい大会において、転向後にこれ程の成績を残したことは前代未聞と言えるでしょう。

彼の特徴は、巨大な大臀筋です。ビルパンから如何なる方向にも飛び出した臀部は圧巻のインパクトを誇ります。質感も非常に良く、そのストリエーションの入り方やサイズ感は、最年少で日本選手権3連覇を果たした相澤隼人選手を彷彿とさせます。この強力な武器に加えて、体幹部のボリュームも素晴らしく、フロントバック共に見事なバランスをしています。

一方で、充実した臀部や体幹部に対して、弱点とまではいかないものの四肢のサイズや迫力はまだ伸び代があるように感じます。上腕については、三頭筋の筋腹が短いことから、筆者はわずかに丸みを求めてしまっているのもしれません。しかしながら、サイドポーズでの厚みやセパレーションは、とてもボディビル一年目とは思えない完成度をしており、彼の武器になっているように思います。

下半身は、安定したマッスルコントロールに隙のないカットが魅力的で、上半身と比較した時にもバランスは悪くないように思います。ただ、前述したように極めて臀部が強い為、そことの差を埋めるためには、大腿部のサイズアップに加えて、内転筋の密度感を高めることが今後の彼の飛躍の鍵になるのではないかと思います。

今回は、小本進太郎選手についてお話しさせていただきました。大躍進を果たした今年に続き、来年以降どれだけ進化した姿を見せてくれるのか、楽しみですね。

次回は、ボディビル界に眠る未知なる怪物についてお話しします。お楽しみに!