現在のキャッチフレーズは“神秘のブラックダイヤモンド”。かつては“闘うジョジョラー”と言われた瀬戸レアは、今やすっかりダークネス・レボリューションの一員として悪党ファイトが板についてきた。センダイガールズからマリーゴールドへ移籍して1年半近くが経過した瀬戸だが、そのバックボーンとして知られているのは農業だ。じつは、農業以外にもレスラーになるための体力を培ってきた過去があった。その瀬戸へのインタビュー全3回の第2回は、プロレスの理論と練習のお話を。
なぜこの動きをするのかを理論的に知ることで、それぞれの動きの理解度が深まる

【写真】“神秘のブラックダイヤモンド”瀬戸レアの決めフォト&試合カット
剣道や農業で足腰が自然に鍛えられていた瀬戸レアだが、さすがにプロレスの練習は厳しかった。
「筋肉痛で歩けなくなりましたね。初めての練習の翌日は、起き上がれなくなりました。でも練習に行かないといけないので、芋虫みたいにゴロゴロ転がりながらなんとか起き上がって……(笑)。でもセンダイガールズでの練習のおかげで、さらに足腰は強くなったと思います」
今年7月、マリーゴールドには近藤修司という業界の中では有名な名コーチが就任した。
「練習内容は大きく変わりましたね。ルチャリブレの動きが増えたんですけど、アタシはルチャが苦手で(苦笑)。でも、マット運動にしてもロープワークにしても、運動神経の向上にはすごく役立つんですよね。あと、ロックアップひとつとっても“なぜこの動きをするのか”を理論的に教えてくださるので、それぞれの動きの理解度が深まるんです。以前は色々と失敗を取り上げられることもあったんですけど、理に適った動きができるようになってきていると思いますね」
『ジョジョ』でもチョコラータとアレッシーといった悪役が好きだった

今年7月12日。新木場大会で瀬戸レアはヒールユニットのダークネス・レボリューションへの加入をはたしたわけだが、『ジョジョの奇妙な冒険』の中でも好きなキャラクターは悪役だった。
「もともと『ジョジョ』でもチョコラータとアレッシーといった悪役が好きでしたし、ホラー映画も好きで『これ凶器に使えるな』と思いながら見ています(笑)。今はベルトを使いますけど、(剣道をやっていたので)竹刀を黒くして使おうかなと思ったんですが、ほかの団体で使っているレスラーもいらっしゃいますし、要検討中です。あと、どうせ凶器で使うなら攻撃力が高い方はいいので、凶器にしたいもののダメージ力を知るために、自分の身体を使って試しています」
その瀬戸は来年1月に25歳の誕生日を迎えるが、デビュー当時よりも体力の消耗を感じることが増えたという。
「体力を維持するためには、走ることですね。道場ではプロレスの練習、自宅の近くでは公園を走る、という感じです。これは自分が感じていることなんですが、10代からプロレスをやっている子と、自分のように20代からプロレスを始めた場合は違うなと。体力のピークがまだ先の子と、ある程度ついている状態では違うと思いますね。運動神経が良くて適応力が高い方はまた別だと思うんですけど、自分は運動神経がいいわけでもないですし、練習で何とかするしかないですよね」(13日朝7時公開の#3に続く)
