男子を持ち上げるのが一番パワーもスタミナも使う 多忙を極める女子レスラー・MIRAI、ボディケアの重要性を実感




NISHINO SALONにて全身の施術を受けてから2週間、ふたたびボディケアにやってきたMIRAIに話を聞くと、いままでの「頑丈だから大丈夫!」という意識がちょっと変わっていた。

【フォト】多忙を極めるMIRAIの試合写真&決めカット

「初めて施術を受けたんですけど、やっぱり試合後にケアをしていただくのと、なにもしないのでは全然、違いますね。あの日は試合で結構、ハードな打撃を受けて、さすがにそのダメージはすぐには消えなかったんですけど、それ以外は楽になった感覚が続いています。ちょっと、これからは気をつけよう、と思いましたね」

頑丈だからとケアをしないできた。そして、それでもなんの支障もなかった。これぞプロレスラー、という感じのエピソードではあるが、ひょっとしたら運がよかっただけの話、という可能性だって否定できない。そういう意味では「日本一忙しい女子プロレスラー」として年末年始の超過密スケジュールを前に、そういう意識がちょっとでも芽生えたのはいいことだった気がする。

この秋、みちのくプロレスに移籍したが、同団体には他に女子の所属選手が現状いない。なので、みちのくプロレスのリングにあがるときには必然的に男子レスラーが対戦相手となる。新崎人生、TAKAみちのくといったトップレスラーとのシングルマッチもすでに実現しているが、当然、女子プロレスラーとの対戦とは受けるダメージの大きさも変わってくる。

「そうですね、攻撃も重たいですから。いちばんキツいのは、相手を持ち上げる時なんですよ。持ちあげてしまえば大丈夫なんですけど、持ち上げようとした時に相手に踏ん張られると、やっぱり体が大きいぶん、つらいんですよ。それを押し切って、さぁ、持ち上げるぞ、となってから、完全に持ち上がるまでが本当に大変で。お客さんから見たら、ものすごく地味な攻防かもしれないんですけど、私にとっては一番パワーもスタミナも使う場面なんです」

たしかにパッと見ではわからないパワーの使いどころ、だ。こういう試合を経験することで、力の使い方を覚えるのはもちろんのこと、男子プロレスラーと互角に闘うためのトレーニングを重ねることで、数ヶ月前とはすでに地力が大幅にアップしているかもしれない。

女子の所属選手がいないから、女子プロレスラーとの闘いは他団体のリングに参戦することがメインになるわけで、それゆえに年末年始はほぼ毎日、試合というスケジュールになっているのだが、そうやってスケジュールが埋まることは、それだけMIRAIの評価が高く、各団体から求められていることを意味している。2026年、最注目の女子プロレスラーといっても過言ではない。

「年末年始は肉体をしっかりケアしながら、とにかくうがいと手洗いをしっかりして、体調管理をパーフェクトにして臨みたいと思います!」