YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2025年日本クラス別70kg以下級3位の福田博一選手です。
トップ選手すらも慄く凶悪な肉体
福田選手は、競技歴19年を誇るJBBF所属のベテランビルダーです。数々の大会で優勝経験を持ち、最高成績は2012年日本クラス別75kg以下級2位となっています。55歳となった現在でもその存在感は衰えておらず、昨年の日本クラス別70kg以下級では3位を獲得しています。
福田選手は、上半身を中心とした筋肉のセパレーションが極めて明瞭で、厚みにも富んだ肉体をしています。中でも最高成績を残した2012年の体は、木澤大祐選手や合戸孝二選手といった日本屈指のバルク派ビルダーにも劣らないサイズをしていました。それに加えて近年では、団体トップクラスの仕上がりを武器としており、その狂気的とも言える質感には畏敬の念すら覚えます。
全盛期に比べるとバルクは落ち着いてきたものの、彼が今なおトップ戦線で活躍しているのは、この絞りが大きな要因でしょう。「バルク派が本気で絞ったら手が付けられない」というボディビルにおける通説を体現していると言えます。
福田選手には、「ゴジラ」のテーマ曲を使った十八番のフリーポーズがあるのですが、その迫力は尋常ではありません。筋骨隆々の肉体と威圧感に溢れた表情は、そのBGMによってより恐ろしさを増し、見る者に恐怖すら感じさせます。舞台奥からゆったりと歩いてくるアクションは、さながら鬼が迫ってくるようであり、その最後に繰り出す全力のマスキュラーはこれ以上ない程の覇気を放っています。独特のルーティンではありますが、一級品のバルクと絞りを持ち合わせているからこそ成せる技であり、彼にしかできない最高のフリーポーズだと思います。
今回は、福田博一選手についてお話しさせていただきました。衰えを感じさせない唯一無二の迫力で、これからも戦い続けてほしいと思います。
次回は、身長別の日本一を制した埼玉のホープについてお話しします。お楽しみに!


