「プロレスって顔を蹴られるんですね……」不思議な魅力を秘めたグラビア出身女子レスラー




「プロレスって顔を蹴られるんですね……びっくりしました!」

デビュー戦を終えた堀このみは顔面を抑えながら、そう驚いた。

©プロレスリングZERO1

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体力を奪われて、動きが止まってしまった堀このみに対して、堀田祐美子はスコーンと顔を蹴った。もちろんKOを狙った襲撃ではなく「立ってこい!」と活を入れるための一発。プロレスの試合では当たり前の攻防だが、プロレスを観ないで育ってきた堀このみにとって、いきなりグラビアアイドルの命である顔を攻撃されたことは、相当の衝撃だったようだ。

たしかに道場でのトレーニングやスパーリングでは、そんな仕掛けは誰もしてこない。実戦でなければ味わえないプロレスの怖さと痛みがそこにはあった。

「たぶん、言葉で説明してもわからないから、リングで教えてあげようと思ったんだよ、プロレスってどういうものかってことを。わかりやすく言えば、プロレスっていうのは、敵とふたりだけで檻の中に閉じ込められて、いかに相手にやられないで生還するかって競技でしょ? 逃げ回ってもいいけど、疲れて止まったら、それこそ顔面を蹴られるよ、と。さぁ、その中でどう闘う?って」

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まさにデビュー戦で見せた攻防には、そんな堀田の想いがあちらこちらに散りばめられていた。結果は当たり前のように堀の完敗となったが、プロレスの厳しさをまさに身を持って体感できたのは大きな収穫。これでプロレスが怖くならなければいいが…と思っていたが、その後も元気にファイト中。

とにかく初見でも、なぜか応援したくなってしまう不思議な魅力を持った選手だけに、これからどのように化けていくのか、追っていったら、かなり面白そうなプロレスラーが誕生した。

デビュー戦の翌日からもXでのトレーニング動画は継続中。これまではあくまでも練習生としてデビューを目指す女の子の奮闘記だったが、プロとしてデビューしたことで見え方も変わってくる。変わった、といえば、入門してからの1年間で体つきも大きく変わった。まさに地道なトレーニングの成果、である。

「プロレスをはじめてからグラビアは開店休業状態なんですけど、私としてはグラビアも続けていきたいんです。ただ、プロレスラーとして鍛えれば鍛えるほど、私が理想とするグラビアアイドルとしてのボディーからは離れていってしまって……』と困った表情を見せた堀このみ。心配しなくてもプロレスラーとしてブレイクすれば、さまざまな媒体からグラビアのオファーが舞いこむことは必至。その日のため、存分にトレーニングに励んでいただきたいものだ。

取材・文/小島和宏