進路希望は「プロレスラー」 本気も本気、夢を叶えた17歳の女子高生




東京女子プロレスのリングで活躍している風城ハルは現在17歳。そう、現役女子高生プロレスラーである。今年の3月で高校を卒業し、いよいよプロレスラー一本に専念することになるが、これまで「現役高校生レスラー」という部分をあまりアピールしてこなかった。

写真提供/東京女子プロレス

【写真】プロレスに捧げる学生生活 風城ハルの試合フォト

「私にとって特別なことだとは思わなかったんです。小5でプロレスにハマって、気がついたら『プロレスラーになる』って決めていて、中1のときにはもう東京女子プロレスの事務所に行っていましたから。親が『高校だけは卒業してほしい』というので進学しましたけど、もうプロレスラーになることしか考えていなかったです」

中1でプロレス団体への入門を志願する、というのはすごい話。学校でも進路欄に「プロレスラー」と書いて、担任から笑われたというが本気も本気。ところが中1での入門はかなわなかった。

「中学では吹奏楽部に入っていたんですけど『部活もはじめているんだったら、今はそちらの生活を大事にしてください」と言われて。東京女子プロレスを運営しているサイバーファイトはすごく学生生活を大切に考えてくれる会社で、だからこそ、私はここまで高校とプロレスを両立できたんだと思います』

中3で部活動が終了したタイミングで再度、東京女子プロレスの門を叩き、正式に練習生に。この時点で「練習に通いやすくて、週末の遠征にも支障が少ない学校」という条件で進学先を絞りこんでいた、という。

写真提供/東京女子プロレス

「だから、周りの人たちが思っているほど、両立は大変ではなかったかなって(笑)。東京女子プロレスには(上原)わかなさんのように芸能のお仕事をしながらリングに上がっている方もいるじゃないですか? 私の場合、それが高校だっただけの話で、あんまり『ほかの選手と違うなぁ〜』と思ったこともないんですよ」

とはいえ、キャリアを重ねていくにつれ、どんどん重要な試合に登用されることも増えていき、タイトルマッチに出場することも。基本、試合は週末にあるが、日曜日にハードな闘いをしたら、月曜の朝、学校に行くのは辛くならないのか?

「そういうときもあります。でも、そんな中でも通学していると『あぁ、自分、偉いなぁ〜』って自己肯定感がものすごく上がるので、それが週明けに学校へ行くモチベーションになっていましたね」

学校が早く終わる日でも、友達と遊びに行くことなく、空いた時間に筋トレをやるようになっていった。

「たまに『もっと高校生らしいことをしておけばよかったかな」と考えることもあるんですけど、そういう考えは一瞬で消えますね。それ以上にプロレスをやれていることが幸せなので、後悔はないです!』(後編に続く)