東京女子プロレス初のリーダー制度 山下実優が担う役割とその意義




3月、4月と世界中を股にかけて闘ってきた女子プロレスラー・山下実優。日本では所属する東京女子プロレスのリングにあがっているが、昨年から同団体における「リーダー」という肩書がついた。

団体の歴史でも初となる役職。1期生として団体の立ち上げから闘い続けている彼女にしか務まらないポジション。かつて48グループでは高橋みなみが「総監督」という立場でAKB48だけでなく、他の姉妹グループも統括した。その後も総監督の座は脈々と継承されているが、それに近い印象を覚える。

【写真】山下実優と東京女子プロレスのメンバーたち

その存在感と実力はワールドクラス! 彼女がこれから目指すものは?

「実際、話し合いの中で『総監督』という案も出たんですけど、それは私が反対しました。あくまでもいちプロレスラーとしては、ほかの選手の上にいるように捉えられるような名称はよくないな、と。まぁ、リーダーといっても、別になにをしているわけでもないんですけど、選手たちにとっては、なにかがあったとき、この人に話をすればいいんだ、ということがわかりやすくなったのはいいことなんじゃないですかね?」

たしかに彼女がリーダーに就任してから、団体内の空気が変わったように感じられることは多い。団体として、さらに大きくなっていくためには必要な存在である、と痛感すると同時に、バックステージでも全体に目を配らせている彼女の姿を見ていると、このまま他の選手のカバーやフォローに力を入れて、いちプロレスラーとしては、一歩、下がろうとしているのではないか、と思ってしまう。

「そう見えますか? いやいや、そんな気持ちはないですよ。まだまだベルトも狙っていきますけど、私はいままで何度もベルトを巻いてきた経験があるので、なにかおもしろいビジョンが浮かんできたら、東京女子プロレスのベルトにも挑戦していきます! おもしろいビジョンというのは、そのタイトルマッチのことではなくて、私が勝って、チャンピオンになってからのビジョンのこと。そのときが来たら……まぁ、それまでは世界中のベルトを獲っていきますよ!」

世界中を渡り歩く山下実優がホームリングにしている、というだけで東京女子プロレスの海外での評価は高まる。日本と海外で同時進行していく東京女子プロレスのドラマは、2026年、さらに世界中に広まっていくはずだし、タイトルホルダーではないものの、そのリングに山下実優は絶対に欠かせない存在なのである。