9月23日に愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂にて、日本ボディビル・フィットネス連盟主催の初の車いすでの大会「第1回車いすボディビル選手権大会」が開催され、湯浅剛(ゆあさ・つよし/39歳)が初代王者に輝いた。
車いすに乗っていることを除き、基本的には通常のボディビルと同じルールで行なわれるこの競技。2024年末に東京で行なわれたIFBB男子ワールドカップや日本社会人車いすボディビルオープン大会などでも湯浅は優勝してきた。
「率直に嬉しいですね。基本的なトレーニングは皆さんとそんなに変わらないのですが、やはり、できる・できないものがあるので、オリジナルなものも取り入れています。例えば、私は脚がまったく動かないので、背中を鍛えようとローイングをやると踏ん張れずに前にいってしまうので、柱やベンチを持ちながら片手でやるなどの工夫をしています」
ボディビルのみならず、車いすバスケットボール選手としてもプレーしつつ、この夏にはHYROXにも出場するなど、アグレッシブな活動を続ける湯浅。今大会の出場者は4人と限定的であったが、彼の姿を見て、チャレンジしてみようと思う選手も日本の各地にいるはずだ。
「これまで出場できる大会が非常に限られている中でトレーニングを続けてきたので、やっとJBBF主催の大会がはじまったのはすごく嬉しいですし、車いすボディビルを広く知っていただける機会にもなったかと思います。本当に感謝しています。
今はまだ環境が整ってるトレーニングジムを見つけること自体に少しハードルがあるかもしれませんが、工夫しながらトレーニングをすることで、健康につながったり、自分に自信が湧いてきたりするのは少なからずあると思います。私自身も、見た目が変わってくことで、元気に前向きになったりするのを感じています。いきなりボディビルをやるのは難しいかもしれないですが、今大会をきっかけに、1人でも多くの方がトレーニングをはじめるのにことなどにつながれば嬉しいなと思っています」
以前、自身のSNSで「ボディビルで社会を変えるぞ!!」と発信していた湯浅。車いすユーザーを含めた多様な人々がフィットネスを楽しめる環境づくりを目指し、これからもさまざまなフィールドで戦い続ける。
文・写真/木村雄大


