筋トレに取り組む中で、「どのトレーニングが一番効果的なのか」「タンパク質はいつ、どれくらい摂ればいいのか」といった疑問を抱いたことがある人も多いだろう。インターネットやSNSにはさまざまな情報があふれているが、その中から科学的根拠のある情報を見極めることは簡単ではない。
そんな筋トレにまつわる疑問を、最新の研究成果をもとに解説する書籍『科学的に正しい筋トレ大全』(KADOKAWA)が発売されている。
著者は、理学療法士で医学博士の庵野拓将氏。2019年に刊行された『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』から7年を経て、研究の進展を反映した完全新版となる。
本書の特徴は、経験則や個人の感覚だけに頼るのではなく、科学的な研究結果をもとに、筋トレの方法や栄養、コンディショニングなどを幅広く解説していることだ。
全9章で構成され、筋肉を大きくする方法や筋力を強くする方法をはじめ、ケガを防ぐための体の使い方、筋トレと食事の関係、サプリメントの活用、病気の予防、アンチエイジング、トレーニングの継続方法までを扱っている。
では、この7年間で筋トレの常識はどのように変わったのか。
著者は「はじめに」で筋肥大に関して、従来から重視されてきた総負荷量に加え、週単位の総セット数の重要性が明らかになってきたこと、RIR(あと何回できるかという余力)やピリオダイゼーション(期分けトレーニング)といった新たな変数に注目が集まっていることなどを紹介。また、タンパク質の摂取についても、摂取タイミングだけでなく、1日の総摂取量が重要だとする研究成果に触れている。
さらには、筋トレの効果は筋肉の発達だけにとどまらず、血圧や血糖値、認知機能、睡眠の質などとの関係についても研究が進み、健康づくりの観点からも注目されていることを紹介した。
本書ではこうした研究成果を整理し、実際のトレーニングや日々の食事にどう活かすかを解説。さらには行動を自動化し、筋トレ継続に導く内容も収録している。初心者から上級者まで、筋トレに取り組む人が自身の方法を見直すきっかけになりそうだ。
情報があふれる時代だからこそ、何を根拠にトレーニングを行なうのか。筋トレの効果を高めたい人にとって、科学的な視点から自分の取り組みを考えられる1冊となっている。
【書籍情報】
『科学的に正しい筋トレ大全』
著者:庵野拓将
出版社:KADOKAWA
価格:2,200円(税込・本体2,000円)

