<体験編>
座右の銘は「筋肉はいつでも成長期」というろーずさん。執事のせきぐちさんがガチ志向で、設備が本格的であることはわかった。ろーずさんもしっかりとトレーニングの勉強をしていることもわかった。
しかし、いかんせんメイドなのである。フリーウエイトを推奨しているのなら、ベンチプレスの補助くらいできないと話にならない。メイドに男性のベンチプレスの補助がつとまるのか? というわけで、さっそくやってみることにした。
そろそろ潰れそうだぞ~。絶妙のタイミングでスッと補助!
なんでも、ろーずさんはベンチプレスの補助がしっかりとできるようにバルクアップ(筋量増加)中なんだとか。また、相手の押す力に合わせて引き上げてあげるなど、補助にはテクニックも必要。今は100kgの補助ができるよう練習中だという。
じゃあ、次はデッドリフトやろっと。
メイドに見つめられながら重たいバーベルを引き上げるという、シュールにもほどがある光景がここに誕生。しっかりとフォームのチェックもしてくれるんだな!
「お客様のなかには普段からトレーニングをやられている方も多く、フォームのチェックや補助を求めていらっしゃる方もいます。先日は、スクワットのフォームをチェックしてほしいという女性のお客様がいらっしゃいました」(ろーずさん)
では、最後に腹筋。10kgのプレートを持って追い込む。
がんばったら褒められちゃったぞ!
「フィットネスジムのフリーウエイトエリアは狭く、またマッチョな男性が占拠しているので入りづらいという人もいるでしょう。ここではパーソナル指導で貸し切りのような状態でトレーニングができます。扱う重量が軽くても大丈夫。むしろメイドさんが励ましてくれますよ」(せきぐちさん)
「まずは一度、『トレーニング』というものを体験してほしいです。男性のマッチョなトレーナーに教わるのは……、といった層の方たちに対して、少しでもハードルを下げられれば。メイドジムがトレーニングの新しい入口になればいいなって思います」(ろーずさん)
メイドがトレーニング指導をするというぶっ飛んだ発想のジムではあるが、その根底にはトレーニングに対する熱い情熱があった。なるほどね。しっかりと補助しれもらえるんだったら、ベンチプレスも安心してできる。じゃあ、最後にもう1セットだけやって帰ろうかな。
(つづく、のか?)
取材・文/藤本かずまさ 撮影/神田勲
<取材協力>
MAID GYM
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ビルックスNO3 地下1階