“世界一過酷な障害物レース”と呼ばれるスパルタンレースは、これまでもVITUP!で何度か取り上げてきています。でも実際にはどれくらいきついものなのでしょうか? それを知るために我々も参加してしまおう……というわけで、白羽の矢が立ったのが、私、須崎。本番に向け開催された、ワークアウトに体当たり取材を行いました。前回、アダムコーチがお手本を実演してくれ、今回からはいよいよ参加者たちが実践します。
まずは1つ目ののトレーニングから。
お手本を見せてくれたアダムコーチは簡単そうにやっていましたが、錘を持ってランジを行うと、ふらふらしないようにバランスを保つのがなかなか難しい。上半身ではしっかり錘を持って、その負荷を下半身にかけていくようにトレーニングをこなしていきます。
続いて2つ目のトレーニングへ。
ヒザを床につかないようにハイハイ歩きをしていきます。雑巾がけに近い体勢と言ったらいいでしょうか。このとき、背中にスポンジを乗せているので、お尻が上がりすぎると落ちてしまいます。腹筋と背筋を使って背中が水平になるようにして、バランスを保ちながら前後左右に移動します。
3つ目のトレーニングでは鉄棒に飛びつくところから始まり、前方に飛びながら着地。
これは実際のレースの動きに近いものと言っていいでしょう。鉄棒に飛びついてしっかりつかまり、着地の際にもバランスを崩さないように脚の力で衝撃を吸収するようにします。
4つ目のこののトレーニングは見た目以上にきついです。皆さん、手押し車をやったことがあるでしょうか? あの体勢です。時間が経てば経つほど腰が落ちてきたり、腕が震えたりして、正しい姿勢を維持するのが大変になります。わずか1分という時間がこれほど長く感じたこともありません。
アダムコーチのお手本と比べてみると、腰の位置が高くヒザも曲がっています。実際にやっているときは自分の姿勢を確認できないので、仲間と一緒のときは姿勢を指摘してもらうと、より効果が上がると思います。
悪戦苦闘する私に、みちこコーチがアドバイスを送ってくれました。
「手は肩幅に合わせて開いてください。腰は浮かせすぎず、ヒザも曲げないで、体が真っすぐになるように意識してください。そうそういい感じです」
苦しいけど褒められるとやる気がアップ。トレーニング中は常にみちこコーチとアダムコーチが雰囲気を盛り上げながら的確なアドバイスをくれるので、運動経験が少なくても大丈夫なんです。こういうところにもワークアウトに参加する意義があると言っていいでしょう。
最後の5種目目はゴムチューブをひたすら引っ張ることで腕を鍛えるトレーニングです。腕に乳酸がたまっていくのを感じられるのはもちろん、腰を低い位置に保ちながらゴムチューブを引っ張るため、下半身にも乳酸がたまっていきます。
自らを不足なく限界まで追い込んでいった参加者の皆さんは、自然と手を叩き、声を出して、自分自身を、そして周りの参加者たちと励まし合い、鼓舞していきます。学生時代の部活を思い出すようであり、これこそがスパルタンワークアウトの最大の魅力の一つと言っていいでしょう。ここで出会った参加者たちが、チームを結成してレースに出場することもあるそうです。
不思議な一体感が生まれ始めたところで前半のトレーニングは終了。私も声とガッツを絞り出しながら、さらに他の参加者の声に励まされて、やり遂げることができました。
ちょっとした達成感と自信をゲットし、いよいよ舞台は後半戦に突入!
取材・文/須崎竜太 撮影/佐久間一彦
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