あるときは、トビっきりのかわいらしい笑顔と、男もビックリのムキムキマッチョな体の“筋肉アイドル”「れいたん」。あるときは、小柄な体ながら壮絶なパワーで相手を投げ飛ばすプロレスラー「才木玲佳」。数年前はいち大学生だった彼女は、まるで想像できない姿へと進化し、そしてこれからもさらに進化していくはず。まるで未来が想像できない才木玲佳の“今”を、インタビューでお届けする短期連載。まずは、大晦日に参加したイベントから振り返ってもらった。
平成最後の大晦日はトレーニング祭り!
――「マッスルカウントダウン」イベント参加、ありがとうございました。こんな狂気なイベント、しかもお忙しいアイドルにオファーして大丈夫なのか……断られるんじゃないかと思っていたのですが……。
才木:いえいえとんでもない!企画自体が単純に面白そうだなって思いましたし、年末にどこかに行くという予定もなかったんです。逆に、年越しっていうタイミングでオファーをいただいたのは光栄でしたし、何より、年越しの瞬間に108回のスクワット!? これは“筋肉アイドル”としてはもう100点満点の企画です!
――もしこのイベントがなかったら……
才木:たぶん家族で年越しそばを食べながら、テレビを見ていたと思いますね(笑)。
――休むくらいなら体を動かしていたいと?
才木:そうですね、時間を無駄にするのがすごく嫌で、とにかく有効的に使いたいんです。それがトレーニングじゃなくても良くて、勉強だったり、何かの作業であったり。価値があるなと思えることを、常にしていたいと思っていますね。
――今回は6つの部屋でのトレーニングを行いましたが、それぞれの部屋を振り返っていただきたいと思います。まずはRoomA 「究極のインナーマッスル部屋」から。
才木:アスリートもみているトレーナーさんが担当だったので、体の使い方っていうのを重視されていました。激しく動くっていうよりは、ゆっくり的確に筋肉を使うっていうトレーニングでしたね。
――Room B「オールコア部屋」はいかがでしょう。
才木:短いスパンで種目を変えて、ひたすら動くという部屋だったので、休みなく動いていた感じがきつかったです。
――見ていて、一番きつそうだなぁと思いました。
才木:そうですね。その後のRoom C「死を感じるほど脈を打つ笑顔の殺し部屋」もその名の通りひたすら動いているトレーニングできつかったんですけど、「あと何秒、あと何回、何をやればいいのか」というのがわかっていたんです。目標が決まっていればそこに向かって全力で頑張れるんですけど、終わりが見えていないものは精神的にもきつくて。「次は何のトレーニングなんだろう?」「何秒やるんだろう……?」っていうゴールが見えなかったので、そういう意味ではBが一番きつかったです。
――でもそこはさすが“筋肉アイドル”、余裕とは言わないまでも全種目をバッチリこなしていました。
才木:ぜんぜん余裕じゃないですよ(笑)。息は上がりっぱなしでしたし。でもプロレスの道場では、息上げのトレーニングや、基礎体力向上のためのインターバルトレーニングを普段からするので、そういう意味ではきついけどしっかりできたんじゃないかと思います。
――Room D「Rhythm Stretchで身も心もHappy Room」は少し珍しい種目だったと思います。
才木:ダンスの要素も取り入れながら行うストレッチのエクササイズでしたが、以前にダンスをやっていたことがあるので、アイソレーションの動きとかも慣れていたのでうまくできたと思います。
――「アイソレーションが完璧!」と先生からお褒めの言葉をいただいていましたね。
才木:そこはアイドルなので(笑)。割とリラックスして臨めましたね。ただ、すごくきついというわけではないんですけど、ジワジワと汗をかくトレーニングでした。
――Room E「感謝と旅立ちの瞑想部屋」では瞑想も。初めてでしたか?
才木:初めてやりました。自分がやっていたのが正しい形なのかはちょっとわからないですけど、激しく動いたあとの瞑想だったので、少しウトウト……。
――ちゃんと起きていられましたか?
才木:半分寝て、半分起きている状態……という感じでした。先生も、「寝ているのと起きているのと中間の状態をつくる」とおっしゃっていたので、できていたのかな。先生の声もすご~く心地よくて、心も体も落ち着けましたね。
――最後は「健康の基礎『楽夢®ダイエット』部屋」でした。
才木:不思議な空間でしたね~。1週目のときは足踏みとストレッチなどで、体を温まめるエクササイズ。2週目は食事も大事だよというお話も聞きながら、甘栗を渡されて(笑)。これを80回噛んでと言われたのですが、30回ぐらいでなくなっちゃって。口の中でスムージーみたいな状態にして飲み込めば、消化・吸収も良くなるよと。トレーニングだけのイベントではないんだと思いました。
――このあとは、山盛りのささみ肉を食べ、108回スクワットでみんなで新年を迎えました。改めて、全体通した感想をいただけますか。
才木:トレーニング自体は全体的に結構きつかったですね。でも、重いものを持ち上げて筋線維を破壊するというトレーニングではなかったので、年明けも筋肉痛はあまりなく元気に過ごせました。何よりも、楽しかったです!それに驚いたことがありまして。
――というのは?
才木:年越しでトレーニングなのに、女性が多かったことですね。最初にこの話を聞いたときに、「ゴリゴリの男性の方の中でやるんだろうなぁ」とか、「女子一人で浮いちゃうんじゃないかなぁ」とか心配していたんですけど。
――実際、参加者の7割が女性でしたね。
才木:女性も参加しやすい雰囲気で良かったなと思いました。
――では、ぜひ来年も!
才木 ……スケジュール次第で♡
★次回は普段のトレーニングについてうかがいます
取材/木村雄大 撮影/神田勲
場所/完全個別指導型パーソナルトレーニングジムBiP
http://bodyimpactplanner.com/
1992年5月19日、埼玉県出身。ムキかわ(ムキムキしていてかわいい)な“筋肉アイドル”。アイドルグループ「Cheer♡1」のメンバー(2019年3月に卒業予定)。2015年にはK-1アマチュア大会に出場。WRESTLE-1が設立したプロレスラー養成スクール・プロレス総合学院に入学し、2016年にプロレスデビューを果たした。