昨年のミスター大阪となり、関西ボディビル界では注目度急上昇の村上勝英選手。今回は大阪府の吹田駅近くにあるマグナムフィットネスセンターでトレーニング中の村上選手を直撃しました。
――村上選手がボディビルを始めたきっかけは何ですか。
村上:ずっと格闘家のようなカッコいい体になりたいと思っていたんですが、18の時、ジムに誘われて入ったのがきっかけですね。そのまま何かよくわからないうちに誘われて大阪ジュニア大会に出場したのですが、そこで初めて優勝しました。最初は格闘家になろうと思っていたのですが、やっていくうちにだんだんと変わっていきました。
――ジムに通いつつ仕事をするのは大変じゃありませんか。
村上:たしかにしんどい時はしんどいですね。職場も肉体労働なのですが、トレーニングはさらに疲れるので、ダブルになるとやはりしんどいですね。
――しんどい時、トレーニングを休むことはあるのですか。
村上:月曜から土曜まで週5から6日で、メニューの予定をあらかじめ決めておいてトレーニングをしているので、きつくても決めたことはやるようにしています。
――妥協をせずボディビル中心の生活をしている。
村上:そうなってしまいますね。
――ボディビルを始めて何か良かったことはありますか。
村上:うーん……あまりないかもしれませんね。でも、職場では重い荷物も楽に運べるようにはなりました。それくらいですかね(笑)。
――生活の中心にボディビルを置いていると、いろいろと犠牲になるものが多いのではないかと思いますが、ご家族はボディビルをやっていることについて、どのように言っていますか。
村上:あまり理解はしてくれてないかなと思います(笑)。ただ、減量の時とか食事の面は協力してくれています。
――食事のメニューは奥様が考えてくれるのですか。
村上:いいえ。僕がメニューを考えてつくってもらっています。でも「油を使わないように!」とか注文をつけたりするので、面倒くさいかもしれませんね(笑)。
――食事はどのようなことに気をつけていますか。
村上:減量期以外はあまり気を使っていないのですが、減量期に入ると胸肉とかを中心に採っています。胸肉、ご飯、サラダ、納豆……そういう系ばかりになりますね。
――そういう食事はどうなんですか。「もっと食べたい!」とか思いませんか。
村上:ちょっと辛いですね(笑)。
――好きな食べ物はありますか。
村上:お菓子とか甘い物が好きなんです(笑)。あと、ポテトチップスも好きですね。
――カロリーの高そうなものばかりですね! そういうものが食べたくなったらどうするのですか。
村上:普通に食べていますよ(笑)。でも大会がある時は我慢しますね。
――減量する時はどのくらい前から始めるのですか。
村上:体重にもよりますが、6カ月前からセーブすることもありますね。
――その間お菓子も禁止!?
村上:週に1回くらいは……大会が近くなったら食べませんけど(笑)。
――ストイックな生活が求められるボディビルですが、今後どのくらい続けるつもりですか。
村上:一生続けていこうと思っています。
――すごいですね。そこまで人生をかけられるボディビルの魅力ってどんなところですか。
村上:減量はしんどいのですが、やはり結果が出ると達成感がありますね。舞台の上に立つのも気持ちいいです。
――今後の目標は。
村上:少しでも去年よりいい状態で大会に臨みたいですね。今年は西日本ボディビル選手権から始めて、3大会位は出場したいですね。
【村上勝英のトレーニング】
取材・撮影/神田勲
平成3年7月18日、大阪府出身。2018年に開催された『第31回男子大阪クラス別ボディビル選手権』男子75KG以下級で優勝、続く『第52回男子大阪ボディビル選手権大会』も優勝。ミスター大阪となる。関西ボディビル界では注目度急上昇のボディービルダー。