サポーターまで一体となった「Team Bridgestone」
9月1日、ブリヂストンは都内で「『Team Bridgestone』発足アンバサダー会見」と題した記者会見を行いました。「Team Bridgestone」とは、同社がオリンピック・パラリンピックを中心としたスポーツやアスリートに対してサポートする際の中核となるもの。機材提供や技術サポートなど全面的に支援する「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」を中核に、同社の契約・サポートアスリート、そして彼らを応援・支援する全ての人がチームのメンバーとなります。
この日は「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」のうち9人が会見に出席。競泳の荻野公介選手、自転車トラック競技の近谷涼選手、パラトライアスロンの谷真海選手、ゴルフの渡邉彩香選手選手選手、車いすテニスの田中愛美、車いすバドミントンの小林幸平、そしてアイスホッケー女子日本代表チーム(スマイルジャパン)から藤本那菜、大澤ちほ、鈴木世奈の3選手が顔を揃えました。オリンピック競技の選手だけでなく、パラリンピック競技の選手も一つのチームとしてサポートしていくという同社の姿勢が感じられる顔ぶれです。
会見の冒頭では、西山麻比古執行役副社長が同社がオリンピック・パラリンピックをサポートする理由を説明。「最高の品質で社会に貢献」という企業の理念と、「真のグローバル企業」という目標を達成する上で不可欠の「多様性の尊重」が、パラリンピックの目指す「パラスポーツを通じて、障がいを持つ人々がより参加していく社会に変えていく」という考え方と親和性が高いことを理由として挙げていました。
キッズメンバーからの質問にアンバサダーが回答
続いて「Team Bridgestone」のキッズ/ユースのメンバーからの質問に、アスリート・アンバサダーが答える形式でのトークショーが行われました。「苦しい時にあきらめないためには、どうしたらいいですか?」という質問に対してはパラトライアスロンの谷真海選手が回答。「気持ちで負けないと試合でも練習でも自分に言い聞かせています」と自身の意識していることを語り、「心と体はすながっているので、練習や試合で苦しくなった時に”もう一歩”とがんばったことが自分の限界を引き上げます」とアドバイスを送っていました。
萩野公介選手は「バタフライが苦手なんです」という悩みについて、自分が過去に教わった腕を長く使うためのエクササイズを紹介。鎖骨を上に向かって押し上げながら腕を回すことで可動域が広がり、より遠くの水をかけるようになるとのこと。「僕も試合前には必ずやっているので試してみてください」と実践を交えてアドバイスをしていました。
会見の最後には、キッズメンバーからメッセージが書き込まれた横断幕が送られ、萩野選手もアンバサダーを代表してマジックをとっていました。
横断幕を手に、アンバサダーとキッズによる記念撮影が行われ、会は締めくくられました。
2020年に向けて、本格化するオリンピック・パラリンピックへのサポート活動。オリンピックとパラリンピックを一体としてサポートし、アスリートだけでなくサポーターも含めて「チーム」として考えるブリヂストンのような取り組みが広がることを期待したいところです。
取材・文/増谷茂樹