「ボディメイクを始めて、運動の方向性がかなり変わりました。身体の状態に合った競技に出会えてよかったと思います」
そう話すのは、8/1(日)に東京・きゅりあん小ホールで開催されたSuper Body Contest TOKYO09で、SBC部門の女子Champion of the show(総合優勝)に輝いた矢野沙織だ。400点満点という堂々たる評価で、SBC部門・CHARMクラスで優勝。さらに総合優勝の冠をも手にした彼女がトレーニングに目覚めたのは、自身の「ケガ」がきっかけだった。
「運動中に脚をケガしてしまってから、普通のスポーツを行なうときは痛み止めを打たないといけないほどでした。それでも運動は大好きで『何か身体を動かしたい』と思ったとき、出会ったのがボディメイクだったんです。それからパーソナルに通うようになって、トレーニングの魅力にはまっていきました」
ケガを負った中でも運動は続けていたが、脚を使い続けるので中々痛みが引かない日々。そんな中、トレーニングであれば脚への負担が軽かったので、身体を動かしながら脚を回復させることができたという。そんな彼女だからこそ、身体を動かせることに感じる喜びは人一倍強い。
「SBCの大会自体が初だったので、とにかく挑戦して楽しもうという気持ちでした。普通に歩けるようになった今こそ、ヒールを履けるような舞台に上がりたいと思ったんです。ケガが中々治らないときは、これではヒールなど履けないと思っていましたから。そういった思いも、大会出場のモチベーションになりました。今後の目標はまだ考えていませんが、楽しいうちはやっていきたいと思っています」
「運動が好き」という思いを原動力に、ステージで躍動する矢野。そんな彼女の弾ける笑顔は、今後も人々を魅了し続けるだろう。
文/森本雄大
写真/木村雄大、森本雄大