NESTA JAPANの理事を務め、数多くの著書を持つ澤木一貴氏(SAWAKI GYM代表)が、8月15日に開催される東日本フィットネス選手権メンズフィジーク40歳以上172㎝以下級に出場する。前回のインタビューに続いて、今回は大会に向けてのポージング練習の模様をお届けする。
SAWAKI GYMから東日本フィットネス選手権メンズフィジークに出場するのは、澤木さんと同じくジムでトレーナーを務める永島一平さん、八須拳太郎さん、佐々木優馬さんの計4名。このうちコンテスト経験があるのは佐々木さんだけであり、みんなポージングは初心者。大会を前にポージングの練習をするというので、その様子を取材させてもらいました。
今回の大会出場にあたって、ボディメイクの指導については、かねてから澤木さんと親交のあるベストフィジークジャパン初代王者である桑崎寛さんに依頼。その桑崎さんの教え子であり、「2020 GOLD’S GYM JAPAN CUP -168cm」優勝の現役選手である木村拳太さんが、SAWAKI GYMの4名のポージング指導にあたりました。
「体づくりができているのは当然なのでコンテストではポージングがとても大事です」と桑崎さん。フロントポーズ、サイドポーズ、バックポーズで、鍛えてきた肉体をいかに良い形で披露できるかが大きなポイントとなります。
また、ステージに出る前には筋肉を張らせることも不可欠。会場ではジムのように器具を使ってトレーニングをすることはできないので、プッシュアップやチューブ、あるいは2人組になって筋肉に刺激を入れます。今回は本番さながらにポージングの前に筋肉をパンプしていました。
いよいよ指導開始。木村さんがポージング全体のポイントとしてあげたのは軸足をしっかり決めること。「体重は軸足のみに乗せて、もう一方の足は親指だけで支えるイメージ」とアドバイス。そして各自がフロント、サイド、バックとポージングをしていきます。
「力み過ぎず、リラックスし過ぎず、力の緩急もすごく大事です」
「手首が曲がると見た目が悪いので気をつけてください。メリハリを意識してください」
……立ち方、手の位置、体の向きなどを木村さんの細かい指導が入ります。
指導は約1時間に及び、良い姿勢を取りながらのポージングはかなりエネルギーを使うため、4人はかなり汗だくで疲労困憊。それでも大会を前に大きな収穫があった様子で最後に感想を語ってくれました。
「意識しないといけないポイントがわかったので体で覚えられるように本番まで練習します」(佐々木)
「初めての経験なのでこんなにも細かいものなのかと勉強になりました」(永島)
「奥が深い。普段やっているプロレスの練習と同じくらいきつかったです」(八須)
「筋肉を鍛えるだけではダメだということがわりました。ポージングの難しさと楽しさを感じました」(澤木)
指導した木村さんは「教えることで自分も勉強になりました。短時間で皆さんすごく良くなったので期待したいと思います」とコメント。
大会は目前。SAWAKI GYMトレーナー陣の奮闘の結果はいかに!?
取材&文/佐久間一彦
撮影/森本雄大