9/20(月・祝)に兵庫・神戸芸術センター芸術劇場で行われた、2021年度のメンズフィジークのクラス別日本一決定戦「第8回ALL JAPAN メンズフィジーク選手権大会」で、寺島遼が168cm以下級を制覇。2018年、2019年に続き、同階級3連覇達成となった。
2019年にはアジア大会、世界大会でも階級別チャンピオンとなっており、名実ともに日本一のフィジーカーとして注目を集める寺島。昨年は新型コロナウイルス感染拡大により日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の大会は全て中止となったため、一部の大会でゲストポーザーとして出演したのを除き、約2年ぶりのコンテストの舞台に立った。
大会前日夜に自身のYouTubeチャンネルを開設し、さっそく、これまでの歩みや、フィジークという競技に対する考え方、そしてこのオールジャパン選手権に対しては「明日、3連覇します」と意気込みを語っていた寺島。その中で「2年ぶりのステージではあるけど、ゲストポーズなどでステージには立っていたから、それに対する変な緊張などはない」と話していたように、この日のステージングは、まさに〝貫録”の一言。
最初のステージとなったピックアップ審査は、エントリーした44名が同時に、かつ今大会は感染症対策のためにマスクを着用してステージに立つ審査となったが、その中でも際立つ身体で存在感を発揮。マスクを外しての予選審査(12名)、決勝審査(6名)では、岡典明、西﨑空良、木村拳太らとステージと並びハイレベルな戦いを繰り広げたが、人数が減っていくにつれてその貫録はより魅力を放つようになっていき、誰もが納得するステージングで優勝を手に入れた。
次なる舞台は、1週間後に開催されるJBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2021、通称〝グラチャン”。各階級の王者が集い、オーバーオール審査で真の日本一を決定するこの大会は今回で2回目の開催となり、寺島は初代チャンピオンになっている。再び寺島が頂点に立って連覇を達成するか、その牙城を崩す者が現れるのか。9/26(日)、大阪で戦いの火ぶたが切られる。
文・写真/木村雄大